西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

阪急の豪華特急「京とれいん雅洛」と関西の電車(GW鉄道旅行国内編1)


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平成最終日、今回の旅行は諸々の事情により神戸空港駅からの出発です。(神戸空港は利用しません。)


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空港ターミナルと隣接しているポートライナー神戸空港駅。


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左側の緑のラインがポートライナーで、神戸空港から人工島ポートアイランドを通り三宮までの路線と、神戸空港開港前からあった、ポートアイランド内を巡回する路線で構成されています。右側の緑のラインは、六甲ライナーで、同じく人工島の六甲アイランドとJRや阪神電鉄の駅を結んでいます。ともに新交通システムと呼ばれる無人運転の電車での運行です。


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神戸空港から三宮までは330円、18分です。以前は快速が運転されていましたが、現在はすべて各駅停車です。


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土曜、休日は終日10分毎の運転です。


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三宮方向から到着しクイックターンするダイヤになっていました。無人運転だからこそできる芸当なのかもしれません。


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ポートライナーの開通は1981年。沿線のマンションも、当時の最先端であったと思われるデザインのものが目立ちます。


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神戸大橋を渡るとまもなく三宮に到着。


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三宮駅。新交通システムの駅としては年季が入っています。

 

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車両の小ささが災いしているのか、ラッシュ時はオフピーク通勤を呼びかけなければならないほど混雑するようです。混雑するのは三宮へむかう流れではなく、三宮からポートアイランド内への流れです。


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ポートライナーの三宮駅はJR三ノ宮駅に隣接し、私鉄、地下鉄各線への乗り換えは非常に便利です。


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阪急梅田から臨時特急に乗るため梅田へ向かいます。三宮から大阪(梅田)までは阪神電鉄を利用します。阪神神戸三宮駅の地下ホームに降りると、奈良行の近鉄車両が停車していました。

趣味的な話になりますが、写真のように近鉄車両の先頭付近では阪神の特急が発着する反対側のホームには柵が設置されています。阪神の特急も近鉄と同じ6両なのですが、1両あたりの長さがちがうため6両編成を横に並べると、全体ではかなりの差が生じるのがよくわかります。

こうした事情もあり、阪神特急が停車する御影駅(曲線上にありホームは阪神車両6両が辛うじて停車できる長さしかない)に近鉄車両の快速急行が停まれない。という事態も生じています。


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車内は便によってロングシートの場合と写真のような2人掛けの場合があります。三宮から奈良まで乗り通すと80分程度かかるのでロングシートだと少し疲れるかもしれません。実態としては途中の難波駅までの利用が多いようですが。


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入線した姫路からの直通特急に乗車します。阪神間の所要時間はJR新快速が20分、JR快速と阪急特急が25分、阪神特急が30分、JRと阪急の普通が40分程度と見積もっておけばよいのではないでしょうか。


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行き止まりホームの阪神梅田駅に到着。

 

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阪急の駅へ行く前に地下街にあるミンガスというカレー屋で昼にします。


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チキンカレーと野菜を別に注文したら、写真のようなメニューが出てきました。忙しいところに店を構えるカレー屋です。このほうが食べるにも、後片付けをするにも合理的なのでしょう。店内は昭和の雰囲気が残り、満席の客も見渡せば自分が最年少で間違いないようでした。


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カレーを食べ終え、阪急の駅へ向かいます。同じ大阪・梅田なのに阪神駅周辺から阪急駅周辺へ来ると雰囲気が違います。ヨーロッパでの陸続きの国境越えを連想しないでもありません。


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阪急梅田駅。構造物自体は高度成長期に出来た無機質なもののはずですが、いつ来ても華やかさを感じるのは、細かい配慮を積み上げた結果なのでしょう。


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そんな阪急梅田駅を発着するマルーンの電車を一望できる中2階構造の喫茶店「Plenty」は、鉄道ファンではない方にもおすすめできるスポットでしたが、残念ながら閉店していました。

 

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さてこの阪急梅田駅からは、土日ダイヤで運転の日限定で京都へ向かう臨時特急が運転されています。

10分毎に走る通常の特急とは別に、観光客をターゲットとして特別車両を使って運転されます。

この特別車両は「京とれいん」と呼ばれ、京都をイメージした和風モダンとでも言うべき内装に改造されたものですが、今年3月から従来の「京とれいん」に追加する形で「京とれいん雅洛」という新しい車両が加わりました。(写真左)


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13時32分の便に終点河原町の一つ手前烏丸まで乗車します。6両編成ですが号車ごとに内装が異なります。1人用の座席が用意されているという4号車の乗車位置で入線を待ちます。

車両の評判の良さを示すかのように、30分前でもすでに各乗車位置に3人程度の乗客が並んでいました。


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発車時刻の5分程前に折り返しの「京とれいん雅洛」が入線。


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マルーン一色が基本の阪急車両ですが、この車両には華麗なラッピングが施されています。

 

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(大阪で)「乗ったときから京都気分」の宣伝文句に偽りはないと思わせる凝った内装です。4号車は進行方向右側が一人掛の独立席。左側は窓に向いた2人掛けの座席が並んでいます。


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1人掛けシートはJRのグリーン車やライバル京阪電鉄のプレミアムカーに匹敵するものですが、この京とれいん雅洛(従来の京とれいんも)は普通乗車券だけで乗車できるところが「凄い」ところだと思います。


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日除けをおろしても「和」の雰囲気が維持されるよう工夫されています。


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こうしてみると列車の車内とは思えません。

種別は快速特急で途中停車駅は十三、淡路、桂、烏丸、終点河原町です。梅田から終点まで約40分で到着します。


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桂を出てから席を立ち、車内を散歩してみました。エントランスと客室を分ける暖簾越しに見る5号車は、一見するとロングシートのような座席に見えましたが、


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車両中央部に床の間のような空間が出現。


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先頭6号車は2人と4人の向かい合わせの座席が並んでいました。


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ドア付近も列車離れした造りです。

普通乗車券だけで乗れる「京とれいん雅洛」ですが、この列車を本当に楽しむためには、乗車予定の人数を考え、最も快適に過ごすことができそうな車両が何号車なのか確認し、その乗車位置に早くから並ばないといけません。そう考えると実は結構敷居が高い列車なのではないかとも思えて来ます。


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烏丸の地下駅に到着。 

 

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京都からJRを利用するため、京都市営地下鉄、写真緑のライン烏丸線に乗り換えます。赤いラインの東西線は京阪電鉄京津線と直通する便があり、大津方面へも乗り換えなしで行くことができます。


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観光都市らしくGWの日中は臨時増発ダイヤになっていました。


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阪急の駅名は「烏丸」で、乗り換えの地下鉄の駅名は「四条」。地下鉄は四条の隣が「烏丸御池」で東西線との乗り換え駅になっています。

京都は鉄道同士が交差する地点に駅がなかったり、ここのように隣接している駅同士で別の駅名を名乗っていたりという例が多いように思うのは筆者だけでしょうか。


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烏丸線は近鉄と相互乗り入れしており、近鉄の車両をよく見かけますが、奈良まで行けるのは1時間に1回だけです。京都駅まで出れば、JR・近鉄いずれでも奈良へ行けるのですが、繁華街の四条周辺からの本数が神戸三宮~奈良より少ないというのは意外な感じがします。


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地下鉄車両でやってきた後続便で京都駅に到着。

 

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駅にはこんなポスターが。リニアは東京から名古屋までが2027年、大阪までが2045年と言われています。

これを見て個人的に思うのは、仮に現在予定されているルートで名古屋~大阪間ノンストップなら東京大阪は1時間ですが、京都を経由させ停車した場合1時間10分になります。というような話になった時に、大阪の人や、現状では具体的なリニア計画がない兵庫県方面の人がどう思うか。ということです。

関西は都道府県の枠を超えて一つになることで全国的な存在感を保っているところがあると思うのですが・・・。

京都からはJRで東へ向かいます。

つづきは、こちらです。

 

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