2019年3月16日に新大阪駅に乗り入れを開始したJR西日本のおおさか東線に乗車するため、新大阪駅にやってきました。
おおさか東線は、写真路線図のブルーのFラインです。線名のとおり大阪中心部の東を南北に走る路線です。今回北半分の新大阪~放出間が開業し全線開業となりました。
運転本数は1時間に4~5回程度と大都市周辺の路線としては少なめです。
大半の列車が線内折り返しの普通列車ですが、一部の列車は終点の久宝寺から関西本線に乗り入れ、奈良まで直通しています。奈良へ直通する列車は「快速」として運転されおおさか東線内は放出のみ停車。新大阪から奈良までは最速で52分となっています。
7時58分発の久宝寺行で出発します。開業から6日目ということで鉄道ファンが目立ちましたが、すでに少なくない日常利用もあって軽く席が埋まる程度の乗車率でした。
東淀川は通過で、まもなく東海道線から分岐し、
最初の停車駅南吹田に到着します。
南吹田の次のJR淡路で途中下車しました。新大阪から約5分です。
JR淡路は阪急電鉄の淡路駅との乗り換えが可能です。道順を尋ねる客が多いのか、駅員さんが手作りの案内を掲出しているところでした。
JR淡路駅舎。
駅をでると阪急電鉄の線路が見えます。駅は写真左手の方向へ進みます。
阪急駅寄りはアーケードになっています。
阪急電鉄もJR新駅に近い位置に改札を増設したのでしょうか、仮設のような駅舎まで、徒歩5分程度でした。
アーケードは、おおさか東線開業を祝う幟や横断幕が多数設置され祝賀ムードでした。
JR駅にもどり改札付近を撮影。
駅員不在時はインターホンでの対応になるようでした。これまでは郊外の利用者が少ない駅が中心でしたが、これからは大都市周辺でもこのようなスタイルがふえるのかもしれません。
16分後の8時20分の便で歩を進めます。
JR淡路から、2駅のJR野江で再び途中下車。ここは京阪電鉄本線と大阪メトロ谷町線との乗り換えができます。
京阪電鉄本線の野江駅まで歩いてみました。淡路駅に比べると駅周辺は静かですが、京阪の駅までは徒歩3分程度と、乗り換えはこちらのほうが便利なようです。
京阪電鉄本線野江駅。大阪メトロの野江内代駅へは行っていませんが、駅の地図でみると徒歩5分程度のようでした。
JR野江駅にもどり運賃表を撮影。大阪までは180円ですが、京都、奈良、三宮などは640円~800円程度となり、私鉄ルートのほうが安くなりそうです。
おおさか東線の駅はすべて高架ですが、バリアフリーは万全のようです。
JR野江発8時41分の便で終点の久宝寺まで乗り通しました。今回の開業区間のうち鴫野と放出の間は学研都市線との複々線になっています。放出から南の既存区間では近鉄奈良線な大阪線と乗り換えができます。
終点の久宝寺に到着。
おおさか東線の全線開業で、近鉄、京阪などこれまでは新大阪から御堂筋線で淀屋橋や難波へ迂回する必要があった路線にダイレクトにアクセスできるようになり、新幹線から大阪東部への鉄道アクセスが非常に便利になったのではないでしょうか。
そういう意味では東京や名古屋の人など新幹線で大阪を訪れる機会が多い地域の人に、この路線の存在や利便性を早く知ってもらうことが、幸先のよいスタートにつながるのではないかという印象をもちました。
奈良へ直通する快速列車は1日数本ですが、普通列車も終点の久宝寺では、同一ホームで奈良行の大和路快速に数分で接続しており、60分程度で奈良へ行けるようでした。
このあと奈良からみやこ路快速で京都へ出て、野洲から新快速のAシートに乗車します。
つづきはこちらです。