(★文中記載の運賃は2019年10月時点のものに修正しています。)
手持ちの青春18切符が3日分余っているので、高松から⇒岡山⇒津山⇒鳥取⇒米子⇒(高速バス)岡山⇒高松の日帰り旅行を計画しました。
本記事は4回目で米子から高速バスとマリンライナーを乗り継いで高松に戻ります。
米子駅前の高速バスのりばから、16時08分発の岡山行高速バス「ももたろうエクスプレス」に乗車します。
「ももたろうエクスプレス」は岡山駅から米子駅・松江駅などを経由して出雲市を結ぶ路線で、JRの特急「やくも」と競合関係にあります。
1日9往復の運転で、所要時間は岡山駅から米子駅まで2時間33分、松江駅まで3時間6分、出雲市駅まで4時間1分です。岡山駅から米子駅・松江駅までなら特急「やくも」と大きな差はありません。
運賃は今回乗車した米子駅⇒岡山駅の場合、片道3500円・往復6400円ですが、WEB予約かつクレジットカード決済の場合、片道3000円で乗車できます。またWEB予約の画面で座席の選択も可能でした。
ちなみに特急「やくも」号は、普通運賃2640円・指定席特急券2730円で、計5370円となります。往復ではなく片道にかかる費用です。
岡山で新幹線に乗り継ぐ場合などは事情が変わってきますが、岡山から米子や松江へ向かう場合は、所要時間差を考慮しても、高速バスの方がコストパフォーマンスがよいといえるでしょう。
乗車便の車内は一般的な4列シートでした。今回の乗客は20人弱で2人席を1人で使えたため非常に快適でした。
ただ今回利用した最前列1番のシートは、シートベルトが乗用車と同じ3点式になっており、2列目以降の腰の部分だけのベルトに比べると圧迫感がありました。
車内でゆったりしたい方は2列目以降の座席のほうが良いと思います。(なお「ももたろうエクスプレス」は5社共同運行のため車内の仕様は乗車便により違う可能性があります。)(写真はSA停車中に撮影)
足元にはコンセントもついていました。
福岡が空港に近い街なら、米子は高速道路に近い街だと思います。米子駅発車から5分程で山陰道上り線に入りました。
山陰道の走行は数kmで、すぐに米子道に入り、進行方向は東から南にかわります。
米子まで乗車した山陰本線の快速「とっとりライナー」では北から眺めた大山を、今度は西から眺めます。見る方向により形が違ってみえる山です。
米子駅から40分弱しか経っていませんが、蒜山高原サービスエリアで10分間の休憩。始発の出雲市から乗車していると、このあたりが時間的な中間点になるようです。
すでに岡山県に入っていますが山小屋風の建物の後ろにはまだ大山が見えています。
サービスエリアの道路インフォメーション。
蛍光灯が映り込んでいますがその左端付近が現在地(蒜山高原SA)です。
岡山までまっすぐ南下できず、東へ西へ迂回を強いられることがよくわかります。
米子駅発車時には高速道路でのシートベルト着用義務化の放送だけではなく、航空機の離陸前のような着用チェックまであった一方、SAやバス停到着のたびにドアの前にステップがおかれるなど、他社ではあまり見られないキメ細かい配慮もありました。
このような「硬軟織り交ぜた」接客もあって、乗務員さんや運行会社としての「両備バス」のイメージは大変よいものでした。
SA発車後、米子駅の「吾左衛門鮓」で購入した幕ノ内駅弁「伯耆物語」を広げ夕食にします。
箱のデザインやおかずのバラエティ・ボリュームは高評価ですが、トレーは白より黒など濃い色のほうが高級に見えるかもしれません。
駅弁を食べているうちにバスは米子道を南下、米子道の終点(起点)で中国道との合流点にあたる落合JCTに接近します。ここから中国道下り線を広島方面へしばらく走ります。
なお落合JCTは鉄道でいえばJR姫新線の中国勝山や久世に近く、特急「やくも」が通る新見などとはかなり離れています。
中国道をしばらく西へ進み、北房JCTから岡山道へ進入。再び南に進路をとります。
弁当と快適な走行のおかげで岡山道区間はほとんど寝ていました。写真は岡山道の終点(起点)である岡山JCTで、今度は山陽道上り線に合流するところです。
山陰道上り⇒米子道⇒中国道下り⇒岡山道⇒山陽道上りと5つの高速道路を経由する複雑な経路を走った末、岡山インターで流出。時刻は18時12分、米子出発から約2時間での到着です。
岡山インターを出るとすぐに岡山インターバス停に到着。
所定18時26分で10分ほどの早着でした。
大規模な駐車場を併設するバス停で、ここまで車で来てバスに乗り換える形での利用が主流のようです。
岡山市内の一般道は渋滞していました。
18時41分、渋滞を時間調整に利用したかのように、ピタリ定刻に終点の岡山駅西口に到着しました。
特急「やくも」を応援したい気持ちもありますが、ほぼ半額の運賃で、乗り心地も「やくも」の381系より間違いなく快適、所要時間も20分ほどしか違わないとなれば、「今後もバスで良いかな」という結論になってしまいそうです。
岡山から今回の旅の起点の高松へは、ほぼ鉄道一択です。少し待って19時12分のマリンライナーで帰路につきます。
マリンライナーの詳細については往路の記事(本記事の最後に添付)をご覧ください。
20時07分高松到着。朝の出発から12時間が経過していました。
青春18きっぷは残り2日分になりましたが、1日は津山の桜を含む次の行程(高松⇒岡山⇒津山(津山城 桜)⇒新見⇒総社⇒(井原鉄道)⇒神辺⇒福山(福山城 桜)⇒岡山⇒高松)に使い、もう1日は、おおさか東線やAシートなど関西圏の鉄道ネタに使おうかなどと考えています。(未定です)