西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

神戸市営地下鉄の新型車両6000系に乗車

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 神戸市営地下鉄は、新神戸駅から西神中央駅を結ぶ路線(写真の緑のライン。厳密には山手線、西神線、西神延伸線の3路線)と、三宮花時計前駅と新長田駅を結ぶ海岸線(写真の青のライン)の実質2路線がありますが、2019年2月に新神戸~西神中央間で新型車両の6000系の運転が始まりました。神戸市営地下鉄の新型車両は、1993年登場の3000系以来26年ぶりです。

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  車両運用の詳細情報を見つけることができなかったので、とりあえず名谷駅まで行き駅員さんに尋ねると「さっき谷上行(北神急行直通)で出て行った。1時間20分後に西神中央行で戻ってくる」とのこと。待っているのは時間が勿体ないので、15分後の谷上行で追いかけて、新神戸で折り返しを捕まえることにしました。


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 谷上駅での折り返しは、ゆっくりしたもののようで20分程待って、ようやく目的の電車6000系が入線。

 車体の塗り分けは、車両製造時に3つの案が提示され、公募で決定したという経緯があります。従来の車両に比べ、地下鉄らしいというか、銀色部分が目立つ大人しい外観です。

 車両のスタイルも特に斬新な印象はありませんが「新しさを感じさせるものほど、古くなりやすい」とも言われ、公共交通機関として今後長きにわたる活躍が期待される鉄道車両に、過剰に斬新さを求めるべきではないのかもしれません。


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 一方車内は、ロングシート端部のパーティションの大型化や、ドア上部の多言語対応のディスプレイなど最近の流行が取り入れられ3000系登場から四半世紀の進化を感じさせるものでした。

 また神戸市営地下鉄の従来車両は、車両連結部が広幅の貫通路(扉なし)になっていましたが、6000系では写真のようにシースルーの扉が設置されていました。今回乗車してみて従来車両より静粛性が向上したように感じましたが、この扉の設置が関係しているのかもしれません。

 他に特徴はないかと車内を窺っていると、隣に座った小学生が友達に「椅子が堅くなった」と感想をもらしていました。たしかにその通りだとおもいましたが、国内の鉄道車両のロングシートが堅くなってきたのは、JR東日本の209系登場(90年代)の頃からではないでしょうか。久しく新型車両の製造がなく柔らかいシートの車両ばかりだった、神戸市営地下鉄にも遅ればせながら堅いシートが導入された。ということのようです。


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 なお6000系は今後増備がつづき、従来車両をすべて置き換える予定です。その過程でまず姿を消すのが、1977年の開業以来走りつづけてきた1000系です。今回登場の6000系とは対照的に、全面塗装でロンドン地下鉄「チューブ」を思わせる、個性の強い顔立ちの車両です。今回は各駅で新型の6000系にカメラを向ける同業者の姿をみかけましたが、あと数年もすれば、消えゆく1000系にカメラを向ける鉄道ファンが多く見られるようになることでしょう。

 


神戸市営地下鉄6000系 西神南駅入線

 名谷駅で下車し、西神中央方面へ走り去る6000系を動画に収めて、初乗りのミニトリップを終えるつもりでしたが、カメラの設定を誤り撮影失敗。やむを得ず後続の電車で追いかけ、西神南駅で終点の西神中央から再び谷上行となって折り返してきた6000系を動画に収めることができました。スマホ撮影のため画質に難がありますが、よろしければご覧ください。

 

 

www.nishiuraexp.com

 

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