西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【欧州鉄道乗車券】金額ではなく座席選択の可否。鉄道サイトからの乗車券購入をお勧めする理由。

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 5月にドイツのデュッセルドルフを拠点に、ヨーロッパの鉄道小旅行に出かけることを計画しています。旅行まで3か月を切ったので、DB(ドイツ鉄道)とSNCF(フランス国鉄)のサイトから、乗車予定の4列車分の乗車券を購入しました。

 ヨーロッパの鉄道乗車券を個人手配する場合、今回の筆者のように鉄道会社のサイトから直接購入する方法と、鉄道乗車券を扱う旅行会社の日本語サイトから購入する方法のいずれかになることが多いと思いますが、個人的には鉄道会社のサイトから直接購入する方がよいのではないかと考えています。

 下の表は筆者が実際に購入した乗車券の詳細です。黒字が購入したチケットの内容と価格、青字が同じ列車をヨーロッパの鉄道乗車券を扱うA社の日本語サイトで購入した場合の価格を調べたものです。

 

デュッセルドルフ⇒アムステルダム(DBサイトで購入)

ICE 1等 39.9€ (5011円)進行方向 窓側独立席 席番指定

A社日本語サイト 5100円   座席選択不可

 

アムステルダム⇒ブリュッセル(SNCFサイトで購入)

タリス1等 80.0€  (10048円)窓側独立席 

A社日本語サイト 10100円 座席選択不可

 

ブリュッセル⇒ケルン(SNCFサイトで購入)

タリス1等 56.0€  (7034円)窓側独立席 

A社日本語サイト 7100円 座席選択不可

 

ケルン⇒デュッセルドルフ(DBサイトで購入)   

IC/EC2等 13.5€ (1696円)2等 座席指定なし

A社日本語サイト  1800円 座席選択不可  

 

購入額合計

鉄道会社サイト(DB・SNCF)からの直接購入 

計23,798円(1€=125.6円換算)

A社日本語サイトで購入した場合

チケット4枚 24,100円 + 手数料1,500円

計25,600円

 

旅行会社サイトの価格は鉄道サイトとほぼ同額。複数手配では手数料も高くない。

 A社の日本語サイトの列車選択画面で表示されている金額については、鉄道会社のサイトでの購入額の100円未満を切り上げた程度で、旅行会社のサイトだから「高い」ということはなく、ほぼ同額といえそうです。ただA社のような旅行会社を経由して購入した場合は手数料が別途かかります。A社の場合、手数料は1500円となっていました。

 この1500円については、予約1回につき1500円ですので、今回のように4枚購入した場合は1枚300円台となります。鉄道会社のサイトでは、今回利用したDBとSNCFサイトに日本語版はなく英語画面での購入となりますので、日本語画面で購入できる「安心料」として考えれば、必ずしも高いとは思いません。

 

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DB(ドイツ鉄道)の高速列車「ICE」

 

鉄道会社サイトをお勧めする理由は価格ではなく、座席選択ができること。

 ではなぜ筆者が鉄道会社サイトからの直接購入をお勧めするかというと、上の表のように座席を選択できる点が挙げられます。表の一番上、DBのサイトで購入した、デュッセルドルフからアムステルダムへのICEの場合、サイトで列車と等級を決定したのち、シートマップから任意の席を選ぶことができ、シートマップには進行方向と座席の向きも記載されていました。

 一方、アムステルダム~ブリュッセルと、ブリュッセル~ケルンで利用するタリスの場合は、DB、SNCFのいずれのサイトでも購入できましたが、SNCFのサイトでは、独立席・2人掛け席の窓側、通路側などの中から任意に選択できるようになっていました。(DBサイトでは座席選択はできないようでした。)

 今回は4列車とも途中停車駅での乗車または下車となること、ヨーロッパの特急列車の2等のシートピッチは日本の新幹線より狭いことなどを考慮し、車窓を楽しむことができ、トイレなど席を立つことも気兼ねなくできる、1等の独立席を希望していましたが、乗車時間が20分程度のケルン~デュッセルドルフを除いて希望通りの席を押さえることができました。

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 読者のみなさんの中には、シートピッチが少々狭くても通路側でも構わないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨーロッパの鉄道乗車券の予約において、筆者が座席選択を重視する理由のひとつに、日本の新幹線や特急列車では見られない座席スタイルが存在することがあります。

 上の写真はJR東日本の特別車両のものですが、ヨーロッパの特急列車にはこのような半個室のコンパートメント席が多数あり、座席は個室単位ではなくバラ売りされています。「座席の確保は保証するが席番はおまかせ」という旅行会社のサイトを利用すると、上のような半個室で他人(5人)と終点までひざを付き合わせて過ごすことにもなりかねません。少なくとも、そうならないという保証はありません。

 

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 コンパートメント以外にも、写真のようなテーブル席というスタイルもあります。

 これは筆者が2012年に旅行会社のサイトから乗車券を手配したロンドン~ブリュッセルのユーロスターのものです。赤色のキャリーバックを置いているのが筆者の席です。進行方向は写真右方向ですが、座席の回転やテーブルの収納はできず、この写真を撮影したあと残りの3席もすべて埋まり、終点まで約2時間、必ずしも快適とはいえませんでした。

 また運よくこのようなテーブル席を回避できても、写真の車両の場合、このテーブル席が車両中央部で、筆者に席の背中側(写真右方向)に並ぶ座席はすべて進行方向と逆向きで固定されています。

 

旅行会社の日本語サイトに問題があるわけではないが。 

 今回利用したSNCFやDBの鉄道サイトの英語版の英語は、母国語ではない外国語としての英語であり、平易な記述が多く、ヨーロッパの鉄道乗車券を個人手配して旅行するような方であれば、言葉の壁のせいで「買えない」ということはまずないと思います。

 一方、旅行会社サイトの乗車券は手数料が高いとか、そもそもの価格が上乗せ価格であるというような話を聞きますが、今回実際に確認してみて、価格が「上乗せ価格」であるということは事実ではないようですし、手数料についても、何枚もまとめて購入する場合はむしろ「安い」と言ってもよい金額なのかもしれません。

 座席が選択できないことについては、A社の日本語サイトでも「明確にわかりやすく」表示されていましたが、A社に限らず旅行会社サイトから乗車券を手配する場合には、その意味するところを正しく理解していないと「思わぬ誤算」が生じてしまうかもしれません。