西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【播但線快速】姫路⇒寺前29分。短命に終わった103系史に残る爆走快速列車。

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 播但線は兵庫県の姫路駅と和田山駅を結ぶJR西日本の路線です。

広域的には山陽と山陰を結ぶ役割を担う路線ですが、利用者数でみると姫路周辺の通勤通学の利用が非常に多く、路線の南半分にあたる姫路~寺前間は1998年に電化されました。

 現在播但線の電化区間を走る列車は特急「はまかぜ」号をのぞき、すべて普通列車となっていますが、

1998年3月の電化によるダイヤ改正から約4年間だけ快速列車が運転されていました。

103系の2両編成で運転され、ダイヤは姫路を夕方のラッシュ時に発車する下り列車3本。

運転開始当初のダイヤと停車駅は下記のとおりでした。

  姫路 18:24 19:24 20:24

  香呂 18:35 19:35 20:35

  福崎 18:42 19:42 20:42 

  寺前 18:53 19:53 20:53

 姫路~寺前間は29.6kmを29分で走行し、全運転区間での平均時速は60㎞をこえていました。

線形のよい福崎~寺前間12.5kmに限定すると平均時速は68.2㎞にもなり、幹線での使用例を考慮にいれても、103系史上最速クラスの列車だったことがわかります。

 ちなみに快速登場直前つまり電化直前の同じ時間帯の気動車による普通列車のダイヤは下記のとおりでした。

  姫路 18:20 19:27 20:37

  香呂 18:40 19:53 20:57

  福崎 18:53 20:02 21:06

  寺前 19:14 20:25 21:34

 姫路~寺前間は54分~58分で電化と快速運転で所要時間が半分になったことがわかります。

 このように播但線の103系快速は非常にインパクトがある列車でしたが、停車駅を絞ったことにより、通過駅の乗客が普通列車に集中し混雑が激しくなったことなどから、登場から4年後の2002年のダイヤ改正で廃止となり、かわりに普通列車が増発されました。

 快速列車の運転が復活する可能性は低いと思いますが、播但線の姫路~寺前間は、ほとんどの列車が今や貴重になった103系で運転されており、普通列車であっても福崎以北では時速100kmに迫る高速運転が行われています。

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 播但線のほかにも「お隣」の加古川線や和田岬線など103系の活躍がつづく兵庫県ですが、1998年の播但線電化時に「20年程度の使用を想定」という話があったともいわれ、その活躍もあと数年と思われます。

播但線は新幹線連絡路線であり、関西圏はもちろん、首都圏など遠方からでも比較的アクセスしやすい路線です。

また非電化で残る北半分もキハ41という希少車両が活躍しているほか、沿線には生野銀山や竹田城のような観光地もあります。新型車両の導入前にぜひ乗っておきたい路線ではないでしょうか。 

 

 

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