JR西日本の山陰本線 鳥取~出雲市間で運転されている、観光列車「あめつち」に乗車してきました。乗車したのは下り列車の島根県区間、安来から出雲市までです。停車駅や車内での様々な演出があり、観光列車らしい楽しい雰囲気につつまれた列車でした。
山陰本線安来駅。東京からの「サンライズ出雲」や岡山からの特急「やくも」も停車する主要駅です。駅舎内には土産物売り場があるほか、駅前からは足立美術館への無料シャトルバスが出ていました。出雲市方面の「あめつち」号の安来駅発車は11時16分です。「あめつち」は朝に鳥取を出て出雲市を往復するダイヤで、下り便は、鳥取発9時00分、米子発11時06分で、終点の出雲市に12時47分に到着します。
「あめつち」が入線。列車種別は「快速」で、全席がグリーン車指定席という扱いです。乗車には普通乗車券と乗車距離に応じた普通列車用グリーン券が必要です。乗車した安来⇒出雲市の場合、グリーン券は980円でした。
車内は2人または4人でテーブルを囲む座席と、写真のような一人掛けのカウンター席で構成されています。
車内の様子。グリーン席ということもあってか、シートは掛け心地のよいものでした。4人席とカウンター席があるのが、日本海や宍道湖が見える海側。2人席のほうは山側で大山などが見えます。
着席すると、まもなく事前予約の弁当が配られました。JRの駅などで「あめつち」の指定券を購入したのち、JR西日本の「あめつち」のサイトから日本旅行の予約サイトに移行。希望の食事や菓子類を予約し、乗車区間と予約した指定席の席番を入力しておくシステムでした。
地元料理店が監修、駅弁で有名なアベ鳥取堂が製造する弁当で、お茶とセットで2500円です。安くはありませんが、ボリュームもあり流れる車窓を眺めながらの食事は値段の価値があったと思います。弁当のほか菓子のセットなどもあり、出雲市発の上り便では、それぞれ別メニューになります。なお「あめつち」は類似の多くの観光列車と異なり、食事なしでも乗車することができます。
車内には小さな売店があり、沿線の特産品や乗車記念品が販売されていました。
臨時列車のため行き違い停車が多く、適度に所要時間を稼いでくれます。安来⇒出雲市間は、鳥取からの全運転区間の3分の1程度の距離ですが、1時間30分を要し、むしろこのくらいの距離の乗車がちょうどよいかもしれません。
12時47分に出雲市に到着。
出雲市駅にはいたることろに、「あめつち」を盛り上げるポスター、広告が掲示されていました。なお本乗車記の「あめつち」乗車日は2018年8月26日です。またこの記事は、乗車後に4トラベルに旅行記として投稿していたものをリライトしたものです。
あめつち号のダイヤは2019年1月現在、ここに記載した範囲では変更はありません。運転日はJR西日本のサイトによれば、土・日・祝日と、3月からは月曜日も運転となるようです。写真で紹介した車内弁当は、値段は2500円で変わりませんが、器のデザインやメニューが一部変更になっています。詳しくはHPでご確認ください。