休日おでかけパスは、JR東日本が発売する企画乗車券で、土曜、休日に東京近郊フリー区間の普通列車に1日乗り放題となる切符です。
フリー区間は、東海道線は小田原、中央線は大月、高崎線は神保原、東北線は自治医大、常磐線は土浦、千葉方面は成田空港、木更津、茂原までのJR線と、りんかい線及び東京モノレールの全線が含まれています。
値段は2670円でフリー区間内のJRの駅の多くでは券売機での購入も可能です。JR時刻表の運賃表を調べると、東京周辺の電車特定区間に含まれるか否かに関わらず、80kmを超える区間の場合、単純往復で元がとれる計算ですが、東京駅を基準にすると先述のフリー区間の末端まで行っても、70kmから90km程度で、都心部からの単純往復では、普通に切符を買うのと大差がないようです。
ただ注目したいのは東京モノレールがフリー区間に含まれている点です。東京モノレールは首都圏の他の鉄道会社と比較すると距離あたりの運賃が割高で、羽田空港の各ターミナルと都心側の浜松町を往復すると980円かかります。休日おでかけパスは、この980円分がフリー区間に含まれていますので、羽田空港から利用する場合は、浜松町からの往復運賃が(2670-980)1690円以上であれば元がとれる計算になります。これは距離に直すと50kmを超える区間となり、それに該当する駅は、東海道線の辻堂、高崎線の鴻巣、東北線の久喜、常磐線の藤代、千葉方面は八幡宿や鎌取、中央線方面は計算が複雑で自信がありませんが、高尾付近になるようです。
また北関東の主要都市、高崎・宇都宮はフリー区間外になっていますが、高崎は神保原からの乗り越し運賃が片道240円、宇都宮は自治医大から片道320円ですので、羽田空港からの場合は、乗り越し精算があっても普通に切符を買うより安くなるでしょう。
なおモノレール羽田空港駅では券売機での発売ではなく、インフォメーションカウンターでの購入となります。
ANA乗り継ぎ旅行記の一部ですが、実際に羽田空港から「休日おでかけパス」をつかって群馬県の世界遺産「富岡製糸場」を訪問した様子を下の記事に記載しましたので、こちらもご覧ください。