西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【JAL国内線ファーストクラス搭乗記】羽田~伊丹は「のぞみ」グリーン車とほぼ同額。

 JAL国内線の上級クラス席といえば、コスパ抜群のクラスJが一般的ですが、羽田から、新千歳、福岡、大阪(伊丹)行きと沖縄線の一部には、最上級のファーストクラスが設定されています。このうち距離が短い伊丹線については、予約の時期や便によっては2万円を切る価格で販売されています。フライト時間の関係から機内食が冷たい状態で提供されることを除き、他の路線と同じサービスを受けることができます。東海道新幹線「のぞみ」の東京新大阪間のグリーン車とほぼ同額であることや、比較されることが多いANAの国内線プレミアムクラスのサービスを意識しながら、羽田発19:20、最終の伊丹行に「体験搭乗」してみました。

 

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 出発2時間以上前の17時過ぎに羽田空港に到着。ファーストクラスを利用する場合、専用カウンターからチェックインできます。カウンターの隣には保安検査場があり、待ち時間はほぼゼロでした。

 

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 保安検査場からエスカレーターを上ったところに、ダイヤモンドプレミアラウンジの受付があり、搭乗券をスキャンして入室します。ダイヤモンドプレミアラウンジは、もうひとつのJAL国内線ラウンジ「サクララウンジ」より上級の位置づけで、その最大の違いは、入室できる人がより限定されているため、比較的空いていることのようです。ラウンジの入口にクロークがあり大きな荷物を預けることができます。

 

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 エントランス部分。「サクラ」に対して洋風の名称になっていますが、「和」のテイストが感じられます。

 

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 バーカウンターにアルコールを含む飲料や軽食の用意があり、セルフで自席へ運びます。窓際のカウンター席からは第一ターミナルに発着するJAL機がよく見えました。

 

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 軽食のメニューはそれほど多くありません。写真のパン・おにぎり・味噌汁・おつまみのほかは、コーンスープとキャンディがあったと思います。伊丹到着後に車を運転する予定があったため、アルコール類は断念しました。

 

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 飛行機が見える窓際席以外に、オープン席のソファのほか、写真のようなブース席もありました。その他のラウンジサービスとしては、サクララウンジと共用のシャワー室があり、受付でシャワー室のカードキーと「くし」や「歯ブラシ」などのアメニティを受け取って入室するスタイルでした。(タオルはシャワー室に備えつけのものを利用)

 

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 20分程前に搭乗口へ。15番搭乗口はラウンジ出口からすぐの場所でした。ファーストクラスの乗客は上級会員の方とともに優先搭乗できますが、羽田伊丹線は上級会員の比率が高く、優先搭乗にも長い行列ができてしまいました。

 

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 機内最前方に15席ほどあるファーストクラスのシート。2-2-2の配列ですが、予約時点で窓側はすでに埋まっていたため中央の席を利用することになりました。

 

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 ピッチを気にする必要はなさそうです。

 

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 シートそのものは大きく掛け心地のよいものですが、装備は比較的簡素でリクライニングも電動ではなく、高速バスのように肘置きの下のボタンを押しながら背中で押して倒す方式でした。離陸までにCAさんが挨拶と機内食のドリンクの注文を聞いてくれました。

 

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 5席ほどが空席のままドアクローズ。満席になっても隣席との間には大型のパーティションが設置されているため、プライベート感は保たれるのではないでしょうか。

 

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 離陸後、ベルトサインが消えると、後方のクラスJ席とカーテンで区切られ、機内食タイム。ドリンクはワインなども自由に選べます。ANAのプレミアムクラス(下の写真:7月に利用した羽田富山間のANAプレミアムクラスの機内食)と違い陶器の器で提供されるため、上級クラスの食事らしい雰囲気はありますが、内容についてはデザート(左上)がついている以外は、大差なしというか、一品一品についていえば、ANAの方がおいしかったように思います。個人の好みの問題かもしれません。

 

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 機内食比較 ANAプレミアムクラス(7月 羽田富山線)

 

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 羽田19:20発の予定でしたが、離陸待ちが長く実際の離陸は19:55頃。着陸時も上空待機があり、早い「門限」が気になりはじめた頃、伊丹の滑走路に着陸。伊丹空港は改装され別の空港のように綺麗になっていました。

 今回のファーストクラスのチケットは2か月ほど前に18890円で購入しました。この記事を書いている時点で1か月後の予約検索をしても便によっては、同じような値段で予約することができるようです。

 新幹線のグリーン車がほぼ同額であることを考えると、上級ラウンジでの軽食やシャワーのサービス、機内での食事など、利用する「楽しみ」の部分が、空港へのアクセスや保安検査など新幹線にはない「手間」をカバーして余りあるのではないでしょうか。

 ただこれはあくまで「たまに」「時々」利用する場合の話です。ビジネスで月に何度も利用する方が、毎回2時間前に空港へ行き、ラウンジでのんびり軽食を食べ、シャワーを浴びるというようなケースは少ないでしょうから、むしろ年に数回、東京へ大阪へ遊びに行くというような方が、JALの上級サービスを体験する場と考えるのが良いのかもしれません。

 機内で、1990年代に新神戸から東京まで普通車利用でしたが、100系新幹線の2階席の食堂車でカレーを食べたことを思い出しました。鉄道(新幹線)が切り捨ててしまった、国内移動の「楽しみ」をJALやANAが提供してくれていることに感謝しなければならないと思います。

 

 

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