1991年8月、東京駅八重洲南口のJR高速バス乗り場から、ドリーム神戸号に乗る機会がありました。当時、現在はマクドナルドになっているあたりに、切符の発売所や小さな待合室がありました。その待合室で配布されていた冊子を見返してみたいと思います。(写真に日付が入ってしまい見苦しくなってしまいました。)
表 バス車両にはあまり詳しくありませんが、中国JRバスなどが写真と同型の車両を比較的最近まで使用していたのではないでしょうか。
見開き1
見開き2 左 インターネットどころか携帯電話もほとんど普及していなかった時代の予約システム。
見開き2 中央 路線案内。日本の高速バスネットワークは90年前後に一気に拡大、91年当時すでにJRバスが関係する路線だけでもかなりの数になっていました。
見開き2 右 路線案内のつづき
裏面 車内サービスの案内。横3列、角度の深いリクライニング、半地下のトイレと、トイレ付近の給水サービスなどは、この時代に標準化され、JRに限らず現在でも夜行高速バスの多くに採用されています。一方、車内公衆電話はケータイ・スマホの普及でほぼ消滅。車内に自動販売機が設置されていたのも驚きです。
27年の間に、インターネット・スマホの普及により変わった予約方法など周辺サービスにくらべると、高速バスの車両や基本的な車内サービスはあまり変化していない印象をうけました。
当時は東京~関西路線は、JR以外も含め8000円から9000円程度の価格帯にほぼ統一されており、現在のような高速バス運行会社同士の価格競争もほとんどありませんでした。それでも乗客には「新幹線の6割程度の値段で移動できる」「時間が有効に使える」と非常に好評だったと記憶しています。