西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

ANA748便搭乗記(能登10:30→羽田11:35)目標62%も今年は対象外。搭乗率保証の能登空港。

 前回のサンダーバード号乗車記のあと、北陸鉄道石川線、JR七尾線、のと鉄道の順に記事を投稿する予定でしたが、

都合により復路のANA搭乗記を先に投稿させていただきます。

 

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第3セクター鉄道「のと鉄道」の終点穴水駅からバスで約15分。

能登空港(のと里山空港)に到着しました。

 

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能登空港ビル前の地図。

地図中央の飛行機マークが能登空港。

下端やや左寄りに能登半島の中心都市「七尾(ななお)」の表記が見えます。

七尾からは「のと鉄道」で終点穴水駅まで約40分、穴水駅からの空港連絡バスと合わせ約1時間の距離にあります。

 

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能登空港(のと里山空港)のターミナルビル。

空港ターミナルというより「庁舎」という表現が似つかわしいようなドライな外見です。

 

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建物に入ると正面にANAのチェックインカウンターがあります。

ドライな外観に反し、建物内は木の温もりを感じる美しい内装に加え、高い天井と大きな窓からの採光により、開放的で居心地のよい空間になっていました。

 

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今回はここ能登空港を10:30に出発するANA748便で羽田へ向かい、

羽田発13:15のANA991便に乗り継いで関西空港へ向かいます。

ANAの乗り継ぎ割引運賃(ANA VALUE TRANSIT 28)利用で関西空港まで12220円。

羽田での乗り継ぎ時間を含むトータルの所要時間は4時間5分となっています。

大阪や神戸から石川県へ向かう場合に航空利用が検討されることはあまりないと思いますが、

輪島など能登半島の主要な観光地へ向かう場合、

大阪駅から特急サンダーバード号1本で3時間以内に到着できる金沢市などとは事情が違い、

伊丹や関空から羽田経由の航空利用でも、予約のタイミングによっては、所要時間や運賃にJR利用と大きな差はありません。

 

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ターミナルビル1階には観光案内所のほかレンタカーの窓口もありました。

能登半島の鉄道は金沢方面から七尾まではJR七尾線があり、名古屋や大阪からの直通特急もありますが、

その先は能登空港に近い穴水駅まで「のと鉄道」の路線があるのみです。

輪島方面へは空港からバス路線もありますが、

能登半島の周遊観光には車の利用が便利な場合も多そうです。

 

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2階は出発フロアで保安検査場があるほか、

地場産品を販売する土産物屋がありました。
ここもドーム状の天窓からの採光で明るい雰囲気になっています。
 

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吹き抜けの中をエスカレーターで3階に上がると、

 

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レストランがありましたが、残念ながら営業休止中でした。

 

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レストランの横からは展望デッキに出ることができます。

羽田から到着した機体の向こうには、

少し距離を置いて七尾湾の水面と湾内に浮かぶ能登島を望むことができました。

写真の風景解説ボードによれば、気象条件が良ければ白馬岳など北アルプスの山並みまで望むことができるようです。

 

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展望デッキの柵には意図的に隙間が作ってあり、

障害物なく機体や風景を撮影できるよう配慮されています。

 

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出発時刻が近づき搭乗口へ。

 

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搭乗口前の時刻表。

立派な空港施設を見れば意外な感じもしますが、

今のところ能登空港に発着するフライトは時刻表に表示のANA羽田行2便のみとなっています。

(現在はコロナの影響で夕方の便は欠航になっており、これから搭乗する10:30発が唯一の出発便です。2020年8月現在)

 

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搭乗口にあったハガキサイズの感謝状。

能登空港利用に対するお礼の文書の上に名前を記入する空欄があります。

記名欄が空白の領収書と同じ発想であり、能登空港からのフライトを利用した記念にもなります。

 

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そしてその横には、こんな文書が。 

「のと里山空港は1日2便の運航を確保するため搭乗率保証制度を取り入れています。

1年間(7月7日~翌7月6日)の目標搭乗率は62%です。

皆様にご搭乗いただくことで、目標達成にまた一歩近づくことができます!」

 

能登空港(のと里山空港)は当初羽田以外への空路も計画されていましたが、

実際には2003年の開港時点でANAが羽田行を飛ばすのみで、

その羽田行についてもANAとしては1日1往復で需要を見極めたいという姿勢でした。

しかし1日1往復では日帰りはできず、地元としては2往復は必要という姿勢であり、両者で協議が行われた結果、

「2往復のダイヤを設定し決められた搭乗率に達しなかった場合は地元からANAに保証金が、逆に決められた搭乗率を上回った場合にはANAから地元に協力金が支払われる」

という搭乗率保証制度が導入されました。

搭乗率の基準は当初70%とされましたが、機材変更などにより、

現在は62%を基準とし、66%を上回るとANAから協力金が、58%を下回ると地元から保証金が支払われるよう取り決められているようです。

能登空港の利用者数つまりANA能登羽田線の利用者数は、

地元の様々な利用者支援策もあって堅調に推移し、

2018年には搭乗率が70%に迫り、ANAから2000万円の協力金が地元に支払われるという結果を残すまでになりましたが、

残念なことに直近のネットニュースでは

「コロナの影響が大きかった今年は搭乗率保証制度の対象外とすることで地元とANAが合意した」ことが報じられています。 

搭乗率保証制度については単に保証金を受けるだけでなく、結果が出れば地元に還元するという制度を受け入れたANAを評価する声が聞かれる一方、

実際にはANAからの協力金を大きく上回る利用者支援の地元支出(補助金による割引など)によって搭乗率が維持されているという分析もあるようです。

 

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搭乗開始時刻になり、

ボーディングブリッジに設置された消毒液で手指を消毒し機内へ。

 

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今回の使用機材はA320の最新機材で、

エコノミー席も全席にモニターが設置されていました。

座席指定でエコノミー席の最前列を押さえることができましたが、

足元が広いかわりに、前席の下に荷物を入れるということができず、

モニターもここだけは肘置きから引き出すタイプでやや使い辛く、

2列目以降に対して一長一短という印象です。

 

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定刻に駐機場を離れ滑走路へ。

目標搭乗率の62%には届かないものの、半分くらいの席が埋まっているように見えました。

 

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離陸後約5分で能登半島の突端から日本海上へ出て、

 

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新潟県の柏崎付近?から本州上空へ。

 

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水平飛行に入り、肘置きからモニターを取り出しましたが、

手で支えていないと大きく傾いてしまうのが気になりました。

 

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すぐ前のプレミアムクラスとを分けるパーティションには、

一回り大きなモニターが設置されておりマップ画面ならこちらを見ていれば充分です。

 

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ドリンクサービスは水またはお茶の選択で「水はペットボトル、お茶は紙コップ」

水は国際線で供する予定だったものの在庫でしょうか。(筆者の想像です。)

 

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新潟県から福島県を横断し、

 

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いわき市付近から南下、

 

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本州上空はほとんど雲の上でしたが、

最後はアクアラインを右に見ての着陸になりました。

陸路では東京から遠い能登空港ですが、フライトマイルは伊丹羽田(280マイル)より短い207マイルに過ぎず、

そういう意味では能登半島は潜在的に空港を必要とする地域だったと言うこともできます。

 

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空路で羽田に到着しボーディングブリッジの「TOKYO2020」の文字をみるたびに期待を寄せていたのですが・・。

 

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早々に降機し、

 

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係員に関西空港へのチケットを提示して国内線乗り継ぎ専用のエレベーターで出発フロアに移動。

 

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ANAラウンジに引きこもって関西空港行の出発時刻を待つことに。

 

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羽田関西のANA991便はアップグレードポイントでプレミアムクラスを利用しました。

続きはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

 

 



































特急サンダーバード9号乗車記(大阪8:40→金沢11:14)建設中の北陸新幹線と並行。

f:id:nishiuraexp:20200822195200j:plainJR西日本大阪駅中央改札口。

今回は北陸方面の特急サンダーバード号で金沢へ向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195239j:plain乗車するのは大阪駅8:40発のサンダーバード9号。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195329j:plain大阪駅を発車する特急サンダーバード号は朝6時台から20時台にかけ1時間に1~2本。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195404j:plainそのうち17号が金沢から先和倉温泉まで足を延ばすのを除けば、全便が金沢行ですが、停車駅は便ごとに異なります。

必ず停車するのは新大阪、京都、福井の3駅で、敦賀・小松にも多くの便が停車します。

乗車する9号を見ると、全便が停まる3駅のみの停車であることがわかります。

金沢までの所要時間では、同じく3駅のみ停車の37号の2時間31分より3分余計にかかるものの、最速便といって差し支えなさそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195521j:plainホームにあがると間もなく列車が入線。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195558j:plain近年のリニューアルで車体の塗り分けも変更され、より引き締まった印象になりました。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195728j:plain普通車車内。 

 

f:id:nishiuraexp:20200822195810j:plainシートピッチは充分ですが、近年登場の車両と違いコンセントなどの設備はありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195840j:plain車内から眺めた大阪駅ホーム。

大屋根の下の従来のホーム屋根は、当初の計画では撤去される予定でしたが、

大屋根の下に雨が吹き込むことがわかり、当面残されることになったようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200822195940j:plain8:40。大阪駅を発車した列車は淀川を渡り約4分で新大阪に到着。

金沢まで3駅しかない停車駅のひとつです。

博多、広島、岡山など山陽新幹線沿線から北陸へ向かう人の利便が図られています。 

 

f:id:nishiuraexp:20200822200026j:plain阪急電鉄・東海道新幹線と並行する島本駅付近。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200106j:plain奈良線で活躍が続く黄緑色の103系を見ながら京都駅に入線。

多少改造が行われているとはいえ、

「高度成長期の山手線を支えた黄緑色の103系に乗って京都から奈良へ」

と売り込めば首都圏からリタイア層を呼び込めそうですが、

売り込むとすればJR東日本でも西日本でもなくJR東海ということになるでしょう。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200142j:plain観光都市の玄関、京都駅の改札口は大阪駅以上に閑散ぶりが際だっているように感じられました。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200218j:plain京都駅を発車したサンダーバード号は、音羽トンネルを抜け山科駅の先で東海道線から分岐して湖西線に入ります。

次は福井まで1時間以上停車駅はありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200248j:plain右手には琵琶湖、左手には比良山系を望みながら、踏切がない高規格路線の湖西線を最高時速130kmで快走します。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200326j:plain再混雑区間となった京都~福井の着席率は20%~30%程度でしたが、

家族連れも見られ、7月に乗車した中央本線の特急あずさ号に比べれば活気か保たれている印象でした。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200405j:plain近江塩津で北陸本線に合流したのち、敦賀駅を通過。

駅では2022年度末とされる北陸新幹線乗り入れに向けた工事が進んでいます。

北陸新幹線は現在金沢まで開業しており、

金沢以南は敦賀までが新幹線規格の新路線建設、敦賀以南は現在の湖西線(在来線)に直通するなどの案がありましたが、

レール間の幅が違う新幹線と在来線を直通するフリーゲージトレインの開発が頓挫したことで、計画の見直しを迫られることになりました。

同じようにフリーゲージトレインに期待を寄せていた西九州(長崎)新幹線では、今後を見通せない状況がつづいていますが、

こちらは福井県西部の小浜(東小浜)を経由したのち京都へ南下。

京都からは片町線の松井山手付近を通って新大阪に至る新幹線規格の路線を新たに建設する。という形で決着がついています。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200507j:plain大阪駅ホームにあった北陸新幹線のPR広告。

北陸新幹線の大阪~金沢間が全線開通すると、

大阪から福井まで55分、金沢まで1時間20分、富山まで1時間40分、長野まで2時間25分で行けるようになると見込まれています。

広告にはありませんが、計算上東京にも3時間台で到達できることになり、

災害時などに東海道新幹線の代替機能を果たすことができるポテンシャルを備えています。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200617j:plain北陸トンネルを抜けた先でも田園地帯を貫く新幹線の工事現場が確認できました。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200648j:plainこちらは福井手前で北陸本線に並行する北陸自動車道。

大阪~福井や大阪~金沢などサンダーバード号と競合する高速バス路線もありますが、

いずれも米原で名神高速から北陸道に入るルートで運転されるため、

湖西線というバイパスルートをもつ鉄道の所要時間には迫れていません。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200750j:plain 今回はJR西日本のクレジットカード会員限定の切符を利用しましたが、大阪~金沢間指定席利用で6500円。

正規では7990円でおよそ2割引に留まっています。

高速バスと特急列車の所要時間差がなくなり、半額で特急利用を認める企画切符で対抗せざるを得ない、九州などの主要路線に比べれば恵まれているといえそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200841j:plain京都から約1時間20分。福井駅に入線。

現在の高架駅の南側に隣接して新幹線の高架工事が進んでおり、

コンコースは一体の金沢駅と同じような構造になるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200911j:plain福井では下車が目だった一方、乗車はほとんどなく車内は9割程が空席に。

 

f:id:nishiuraexp:20200822200945j:plain福井駅を出て九頭竜川に懸かる鉄橋を通過。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201052j:plain次はもう終点の金沢です。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201126j:plain北陸新幹線の延伸工事は当初は福井までが先行開業する見通しだったためか、

福井~金沢間は敦賀~福井間に比べ工事が進捗しているように見えます。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201155j:plainサンダーバード9号は通過する各主要駅でも新幹線ホーム新設の工事が着々と進められています。写真は芦原温泉駅。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201231j:plain石川県に入り、加賀温泉駅。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201305j:plain加賀温泉駅付近の田園地帯を貫く高架線。

よく見るとすでに架線柱が建てられていることがわかります。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201347j:plain福井駅・金沢駅と同様に在来線が先に高架化された小松駅。

本来、サンダーバード9号は通過ですが、今回は先行列車のトラブルの影響で5分ほど足止めとなりました。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201419j:plain金沢近郊の田園地帯。

これだけ在来線の車窓から新幹線工事の様子を眺められるのは、

ひとつは在来線に近い場所に新幹線の軌道が建設されているからですが、

もうひとつ、金沢以南の北陸新幹線延伸区間にトンネルが少ないことの証でもあります。

山陽新幹線などは全区間の半分がトンネルで、

駅間にトンネルがないのは姫路~西明石間だけとなっています。

並行在来線問題など影の部分に目が行ってしまいがちですが、こうして田園地帯に延びる高架を眺めていると、

車窓を楽しめる新幹線の開業が待ち遠しい気もします。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201445j:plain西金沢駅付近。

このあたりの新幹線軌道は、金沢駅に到着した車両が車両基地へ引き上げるために、すでに使用されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201512j:plain車窓に高いビルが目立つようになると、間もなく終点の金沢に到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201536j:plain11:19。5分遅れで金沢駅に到着。

北陸新幹線が全線開業すると、同じ時刻(8:44)に新大阪駅を発車した場合、

サンダーバード号が敦賀付近を走っていた10:00頃には金沢駅に到着できる計算になります。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201603j:plain先に到着していた特急と並んで停車。

北陸本線において、このような在来線特急が新幹線代わりを務めるのも、あとしばらくです。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201643j:plain駅コンコースに隣接する商業施設内にある駅そば「白山そば」で、

 

f:id:nishiuraexp:20200822201710j:plain月見ざるラーメン(550円)を食べ、

北陸鉄道石川線の乗り歩きに出かけました。

 

f:id:nishiuraexp:20200822201742j:plain続きはこちらです。

 

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【ピーチ】MM154便搭乗記(福岡12:35→関西13:45)

 

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8:31。長崎から特急かもめ号で約2時間。博多駅に到着。

地下鉄に乗り継いで福岡空港へ向かいます。


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博多駅コンコースの真ん中に鎮座するエスカレーターで地下鉄駅へ。

福岡空港が博多駅など福岡都心から近いことは改めて言うまでもありませんが、

JR博多駅改札から地下鉄博多駅改札までの動線にも無駄がありません。


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地下鉄駅の掲示。

福岡市の地下鉄を利用する時は必ずマスクを着用しなければならないだけでなく、

車内での会話も緊急の場合を除き控えなければなりません。

個人的にはこのような対策強化には肯定的な考えをもっています。


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博多から2駅・約5分で福岡空港駅に到着。


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地下鉄駅の改札前は空港施設のリニューアルで見違えるようになっています。

左手のエスカレーターは各社のチェックインカウンターがある1階へ。

右手のエスカレーターは保安検査場がある2階にダイレクトにつながっています。

一昔前なら2階直通という発想はなかったかもしれません。

WEBでの事前チェックインが普及することで空港の造りも変わっていきます。


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今回の長崎訪問は、往路はANA特典航空券、長崎のホテルはクーポンで1500円、復路はJALの特典航空券で、

諸々の支払いを含めても10000円以内になると目論んでいたのですが、

JALアプリからの特典予約が完了していなかったようで、

カウンターで「予約情報が見当たりません」と言われ唖然。

その時点で直前購入すると20000円以上になるといわれ、

「それだったら博多駅に戻って新幹線にしますわ」とJAL利用を断念。

ANAも似たような価格だったのですが、

スマホで直前購入でも新幹線より安く帰れる航空券を発見して即刻購入しました。


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新潟訪問の記事で「乗って応援」などと書いたピーチに救われた格好です。


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購入したのは福岡発12:35の関西空港行MM154便で、価格は支払い手数料込みで8000円程度でした。

コロナの影響でご無沙汰していましたが筆者はピーチのヘビーユーザーで、

2015年に関西~香港線で初利用してから今回で27回目の利用となります。


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ピーチは事前チェックインはなく、

空港の自動チェックイン機でのチェックインは出発の90分前から30分前にする必要があります。(国内線の場合)

空港内を散歩するなどして時間を潰し、搭乗便のチェックインが可能になる11:05の直前に「はなまるうどん」と「吉野家」が一緒になった店舗で昼食。


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チェックインを済ませたのち、

食後のコーヒーを求めて、各航空会社のチェックインカウンターから近いカードラウンジ「くつろぎのTIMEラウンジ」へ。


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窓のないラウンジで開放感には欠けますが面積は広く収容力はありそうです。


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今年3月にインビテーションで入手したJCBゴールドプレミアカード。

年間100万円以上の決済があると、楽天プレミアムカードと同じ年会費10000円で、プライオリティパスを使うことができるのですが、

筆者のプライオリティパスは諸事情により今のところ「宝の持ち腐れ」状態になっています。


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出発30分程前に保安検査場へ。

空港内はそれなりに賑わっているように見えても、

最終便出発直前かのような空き具合の保安検査場を見れば、

コロナの深刻な影響を受ける航空業界の現実に引き戻されます。


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各社の減便の影響もあったのか、今回は検査場から比較的近い搭乗口からボーディングブリッジを使っての搭乗となりました。


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ピーチでは以前から行われていた、

優先搭乗なしで後方窓側席から機内に案内するスタイルは、

ソーシャルディスタンスの確保には有効なようで、

コロナ拡大後はANAでも採用されています。


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搭乗機材。

ピーチが保有するA320の中でも比較的新しい機材にあたったようです。


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窓側席だったため早めに機内に入ることができましたが、

最終的には7割程度の座席が埋まりました。


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シートピッチは以前と変わっていないはずですが、

シート形状の改良で、足元が少し広く感じられるようになりました。

 

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ほぼ定刻に駐機場を離れ滑走路へ。


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駐機場と滑走路は小規模な地方空港並みに近くすぐに離陸。

フライト中に撮影した機窓からの写真を後で見返すと、

偶然にも上空を通過した県ごとに1枚づつになっていました。


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国東半島(大分県上空)


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来島海峡付近(愛媛県上空)


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津田海岸付近(香川県上空)


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淡路島北端と明石海峡大橋(兵庫県上空)


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関空連絡橋(大阪府)を左に見ながら、北から関西空港に着陸。


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ピーチ専用ターミナルとして営業を開始した関西空港第2ターミナルは、

その後国際線用のターミナルが追加され、

春秋航空やチェジュ航空も発着するようになりましたが、

諸事情によりピーチ専用に戻っているようです。


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タラップで降機後、倉庫のような第2ターミナルの建物へ徒歩で向かいます。


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 人影もまばらな第2ターミナルの国内線施設。

隣に国際線用の施設ができた2017年以降は、もて余し気味だったとはいえ、店舗は休業しているものが多く、

連絡バスで向かった第1ターミナルも含め、

「いつもより空いている」程度の伊丹空港と比べると、

関西空港が置かれている状況の深刻さが伝わってくるようでした。

福岡の地下鉄駅の掲示に見られるような厳重なコロナ対策を支持する背景には、

そのような対策をしてでも、旅行を含む経済活動は、コロナ前のレベルに近づけていかなければ、

近い将来大変なことになるという危機感があります。 

また関西空港から海外に飛び立てる日が一日も早く戻ってくることを期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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ANA783便 (伊丹13:00→長崎14:15)搭乗記。伊丹空港食堂OASIS とANAアプリに見るMaaS

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阪急電鉄伊丹線の終点伊丹駅からバスで到着した、伊丹空港。

今回はANA783便で長崎に向かいます。

出発は13:00。

まだ1時間あるので気になっていた食堂で昼食を済ませることにしました。

 

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リムジンバス乗り場に面して立つローソンと北ターミナル(写真奥)の間を左におれると、

 

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一般客が行き交う営業エリアから外れたような光景が広がりますが、

よく見ると奥に黄色い看板がみえます。

 

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カフェ&レストラン「OASIS」の文字。

 

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看板の下まで行くと、およそレストランの入口とは思えない扉があり、

 

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関係者以外立入禁止とか運客乗務員更衣室などという貼り紙までありますが、

思い切って中へ入ると、

 

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通路の先に「OASIS」の店舗がありました。

入口の物々しさを思えば、店舗周辺は市中の食堂と変わらない雰囲気で一安心といったところです。

空港の食堂というと沖縄の郷土料理を安く食べられる那覇空港の「空港食堂」が有名ですが、

伊丹空港のOASISは那覇の「空港食堂」ほどの知名度はなく、

場所が一般客にはわかりづらいこともあって、

「関係者専用」の社員食堂感が漂っています。

 

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それでも「レストラン」を名乗るだけのことはあって、

入口には食欲をそそる綺麗なサンプルが並んでおり、

しかもメニューの価格を見れば、

かけうどん・そば310円、醤油・味噌ラーメン490円、ビーフカレー510円など、

一般客が利用するターミナルビルの食堂街の概ね半額程度と格安です。

 

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入口で食券を買い、厨房と対面のカウンターでセルフサービスで皿を並べていくスタイルこそ「社員食堂」のイメージですが、

食事スペースは市中のファミレスに匹敵する雰囲気であり、

また空港関係者の皆さんは仕事柄「交代で昼食」となることが多いのか、

正午前後でも空いていて、ゆっくり食事ができました。

 

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豚生姜焼き定食は610円。

デザートは入口付近に併設されているカフェで別買いしたものですが、

こちらも格安で買うことができました。

 

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さて12:30頃になって搭乗口へ向かいます。

利用するANA783便長崎行は上から3番目。

修行に重宝するような路線ではないと思いますが、

プレミアムクラスは残席僅かの△表示になっています。

 

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今回はコロナ流行後初のANA利用でしたが、

施設の改良工事が進み、プレミアムチェックイン・保安検査のあと、

一般客と合流することなくANAラウンジに入ることができるようになっていました。

 

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伊丹空港ANAラウンジ利用も半年ぶり。

 

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ラウンジ内ではスタッフの皆さんが頻繁に消毒作業をされていましたが、

サービス内容はほぼコロナ以前と同じでした。

利用者も思っていたより多く、

空港利用者の減少率に比べて、ラウンジ利用者の減少率は低いのではないか。

という印象です。

 

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ラウンジ窓側席の真下に駐機中の機体が搭乗予定の長崎行の機体であることに気づきました。

離陸方向に見える入道雲は気になりますが、夏らしい風景ではあります。

 

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ラウンジを出て搭乗口へ。

 

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優先搭乗はコロナ対策(ソーシャルディスタンスの確保)で中止となり、

後方窓席、後方通路席、前方窓席、前方通路席の順に機内に案内されます。

 

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機内安全ビデオは通常と変わりませんが、

終了後にCAさんの肉声で「酸素マスクはご自身のマスクを外して(ずらして)からお使い下さい」と追加の案内がありました。

 

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13:00定刻に出発。

減便ダイヤのおかげで離陸待ちもほとんどありません。

 

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神戸方面の街並み。

このあと右に旋回し瀬戸内海上を西へ進みます。

 

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姫路付近。

 

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カメラの望遠機能を使い、市街地の真ん中の緑地の中に姫路城の天守閣を確認することができました。

 

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水平飛行に入るとドリンクサービスの時間。

紙コップにドリンクを注いでもらうコロナ以前のスタイルに戻っていましたが、

紙コップは見慣れた「NAVITIME柄 」ではなく、

自社の旅行商品の広告が入ったものにかわっていました。

今のタイミングでコップの図柄が変わった理由について、

筆者の個人的な推測に過ぎませんが、思い当たる節があります。

 

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こちらは機内WIFIで起動させたANAアプリの予約確認画面です。

出発の大阪(伊丹)と到着の長崎の文字の下に、

これまではなかった「空港までのアクセスナビ」、「空港からのアクセスナビ」の文字がみえます。

 

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長崎の下の「空港からのアクセスナビ」をクリックすると、

空港からの目的地を入力する画面が現れ、

 

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試しに長崎駅と入力し「検索」を押下すると、

 

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長崎空港到着後、

5番乗り場を14:35に発車する連絡バスに乗車すると15:18に長崎駅前に到着できること、

運賃が1000円であることが表示されました。

 

ネット検索画面で「ANA MaaS」と検索すると、

ANAと京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学の名で、

Universal MaaSの社会実装に向けた連携開始について

~誰もが移動をあきらめない世界の実現を目指し2020年度内の実装開始を目指します~   

と謳ったページに行き当たります。

ANAアプリへのアクセスナビ機能付加も、こうしたMaaSへの取り組みの一環と考えて間違いないでしょう。

話を紙コップに戻すと、

これからは「ANAアプリで空港からのアクセスを検索することができますので、そちらを積極的にご利用下さい」

という背景が見え隠れすると同時に、

これまでもただ「漫然とNAVITIME柄の紙コップ 」だったわけではななく、

最近でこそ「MaaS」として注目されるようになった概念が背景にあったのだと気づかされました。

今回、初めてアクセスナビを使ってみた個人的な印象としては、

運賃表示の部分に、SUICAなどのICカードが使えるのか、

使えない場合は、乗車時前払い、降車時払い、事前に切符購入などの別が表示されれば、

事前切符購入の場合をのぞき、もはや到着空港では何も確認することなく、

今回の場合、5番乗り場へ向かえばよいことになります。

そうなると、到着便との接続ダイヤで連絡バスが運行される地方空港では、

航空便到着からバス発車までの余裕時間を切り詰めることができ、

トータルの所要時間短縮によって航空利用の価値も向上するのではないかと感じました。

また「利用の仕方や運行の詳細が分かりにくい」という心理的な障壁がなくなることで、

地方では大都市とを結ぶ高速バスに次ぐ貴重な採算路線になっていることが多いであろう「空港連絡バス」の利用促進効果も期待できそうです。

 

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福岡県の北岸から九州上空へ。

 

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高度が下がり長崎県諫早市の市街地が見えると最終の着陸態勢となり、

 

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大村市沖合いの小さな島をベースとして海上に建設された長崎空港に着陸しました。

 

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長崎空港ターミナルビル。

 

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2019年1月に名古屋から到着したときは、「ある晴れた日に」のBGM に出迎えられましたが今回はなし。

長崎が誇るご当地クラシックも、到着ロビーで流すのに相応しいかどうかは別問題なのでしょうか。

 

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アプリの表示を疑うわけではありませんが、

到着ロビー掲示のバス時刻表を確認すると、

最上段に「5番・先発・14:35・長崎駅前」の表示がありました。

 

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5番乗り場。

長崎空港の場合は「きっぷうりば」で乗車券を購入してからバスに乗車することが原則のようです。

バス側でも航空と歩調を合わせてMaaSを推進するという観点では、

もっともよいのは全国共通システムのICカード対応だと思いますが、

その投資が難しい場合でも、均一運賃なら乗車時、区間別運賃なら下車時の支払いにするほうが、

遠来の客が航空便から乗り継ぐ場合は、ありがたいかもしれません、

 

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筆者は長崎駅ではなく大村駅へ向かうため、

バスの発車時刻までターミナルビル内を見学することに。

一階は到着ロビーとチェックインカウンター。

チェックインカウンターは、ANA ・ソラシドエア、 JAL 、 スカイマーク、ジェットスター、ピーチが一列に並び壮観でした。

 

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2階は出発フロアで保安検査場と、

 

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土産物屋や飲食店。

 

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そして到着利用もできるカードラウンジ「アザレア」があります。

 

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「アザレア」内部。

ソフトドリンクなどサービス内容は一般的なカードラウンジと同じです。

 

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窓側の席からは海上空港らしく海を望むことができます。

 

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さてラウンジを出て再びバス乗り場へ。

長崎駅など長崎市街地方面は複数の系統がありますが、

長崎市街地・長崎駅までの運賃は1000円均一。長崎駅まで45分程度。

 

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高速バスタイプの車両での運転です。

 

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一方、佐世保、諫早・大村、ハウステンボスなどへの路線もあって、

こちらは目的のバス停によって運賃が変わります。

 

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乗車した大村経由諫早行は路線バスタイプの車両でした。

 

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空港ターミナルの前を横切り、

 

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着陸直前に見えた連絡橋をわたると、

すでにそこは大村の市街地で、

 

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空港から約10分で大村駅前に到着しました。運賃は240円です。

航空のMaaS対応を体験した直後に降り立った大村駅前バス停は、

「駅前」なのに一瞬「駅はどこ」と思うような位置にあるのが気になりました。

 

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駅前バス停から駅までは100メートル程度なのですが、

写真のように趣のある古い駅舎の前は、バスが入れないほど狭いというわけでもないようで、

大村駅に限りませんが、人口減少時代に公共交通が生き残っていくためには、

乗り換えの障壁をすこしでも下げる対応が必要なのではないかと個人的に感じました。

大村駅からは長崎新幹線受け入れ準備が進む諫早駅で途中下車し、

古くからの長崎本線である長与周りの路線で長崎駅前のホテルに向かいました。

ちなみに大村駅から長崎駅までのJR 運賃は760円で、

空港~大村駅間のバス運賃との合計は、空港~長崎市街地の連絡バスと同額の1000円となります。

1時間に1本の快速列車シーサイドライナーに接続できれば、

空港から長崎駅まで1時間程で行くことも可能です。

直行のバスの方が便利なのはわかっていますが、

知っておいて損はない予備知識だと思います。

続きはこちらです。

 

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快速エアポート号の「Uシート」とAIR DO120便[ANA4820便](新千歳14:55→神戸16:55)搭乗記。特急列車日本縦断11

 本記事は下に添付の記事の続きです。

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JR北海道札幌駅。

今回は快速エアポート号で新千歳空港まで行き、14:55発のAIR DO便で神戸へ向かいます。


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札幌市街から新千歳空港へはリムジンバスも運行されていますが、

メインの交通機関はJRの快速エアポート号です。

2020年春のダイヤ改正で従来の15分毎から12分毎(1時間5本)に増発されています。


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札幌から新千歳空港までの運賃は1150円。

快速列車なので運賃だけで乗車することもできますが、  


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快速エアポート号には指定席「Uシート」車両が連結されています。

指定席料金は530円かかりますが、コロナ前の自由席車両は混雑が常態化していたので、

確実に着席できるサービスは重宝します。

Uシートの指定席券は新幹線の指定席などと同じく、

全国のJR駅のみどりの窓口で乗車1ヶ月前の10時から購入することができます。

今回は15分後に発車する12:36発のUシートを直前購入しました。

乗車券についてはSUICA、ICOCAなど全国のICカードが使えます。


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改札口上の発車表示。

間もなく1本前の12:24発の便が発車時刻を迎えるところです。

札幌駅の発車時刻の横には新千歳空港駅到着時刻も表示されており、

所要時間は38分程度であることがわかります。


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札幌駅が高架化により現在の駅舎になってすでに30年。 

最近では「昔ながらのターミナル駅」といった風格さえ漂うようになってきました。


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ホームにあがるとすぐに12:24の便が発車、

しばらくして入線してきた12:36発の指定列車に乗車します。

U シートは6両編成のうち4号車に連結されています。


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Uシートの座席。

在来線特急列車や首都圏の普通列車グリーン車に匹敵するものです。

なお乗車券だけで利用できる自由席のシートは、

京阪神や名古屋周辺の新快速のような2人掛クロスシートの車両と通勤型のロングシート車両が混在しており、

ロングシート車両が数を増やしつつある状況です。

 

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札幌駅を定刻に発車。

しばらく旭川方面へ向かう路線との複々線区間を走行、


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郊外に抜けると大都市札幌近郊とは思えない広々とした景色が車窓に流れます。


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13:14。地下の新千歳空港駅に到着。

指定席Uシート利用のメリットとして新千歳空港駅到着時に、

改札口へ向かうエスカレーターに近いことも見逃せません。

今回は空いていましたが、コロナ前はエスカレーターの前にキャリーバッグを携えた外国人観光客の長い行列ができ、

改札口を抜けるまで5分以上かかることもありました。


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新千歳空港ターミナルビル。

「外出自粛に航空各社の減便」そんなイメージで到着した筆者には、

思いのほか、いつもと変わらない活気があるように見えました。

驚くほど充実している土産物屋や飲食店を見て歩きたい気もしましたが、

今回は人混みを避けラウンジで過ごすことに。


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ANAのチェックインカウンター周辺。

今回はAIR DOのフライトですが、コードシェアのANA便名で予約しました。


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こちらはAIR DOのカウンター。


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新千歳空港では初めてのANAプレミアムチェックインとANAラウンジ利用です。


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国内線のANAラウンジは、今回の新千歳のほか羽田、伊丹、福岡、那覇で利用させていただきましたが、

唯一窓がない那覇のラウンジが、広々として明るく、もっとも居心地が良かったように思います。


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基本的なサービスはどこも変わりません。


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出発20分程前に搭乗口へ。


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搭乗方法は、コロナ対策でANA同様、後方窓側から順に搭乗するLCCスタイルに変更されていました。


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搭乗機。

機材はLCCで多用されるB737-800より一回り小さい737-700。


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中央の通路を挟んで3席、3席という座席配置はB737-800やA320などLCCでお馴染みの機材と変わりません。

全便モノクラスのAIR DOフライトですが、

今回は足元が広い最前列の窓側で、隣2席は空席。

後方の真ん中席とは別クラスのような快適なフライトになりました。


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機内誌は各座席への配布は省略されていましたが、

機内前方に数部が備えられていました。


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機内誌掲載の路線図。

北海道内や東日本内の路線が多いAIR DO の路線図では、神戸は最西端に位置します。

新千歳を離陸したのち、

函館、五能半島突端、佐渡、能登半島、小松と日本海側を飛び、

若狭湾から上陸して南下、姫路付近で東に向きを変えて神戸に着陸する、

約2時間のフライトです。


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ほぼ定刻に駐機場を離れると機内安全ビデオが流れます。

最近ではレガシィでも、伊丹~新潟で利用したJALグループのJ AIRなどはCAさんの実演だったことを思い出しました。


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離陸待ちなどもなくスムーズに滑走路へ。


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今回は国内線としては長距離のフライトにもかかわらず、

離陸直後から着陸直前までずっと雲の上でした。


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ドリンクは、ほぼ普段と変わらないスタイルで提供されていました。


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国際線のようにモニターに現在地が表示されています。

今回のように雲の上のフライトがつづくときには良い気休めになります。


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高度が下がりようやく地上が見えたのは兵庫県加古川市付近。

よく見ると山陽新幹線と山陽電鉄の軌道が並行しているのがわかります。

機内誌の路線図には姫路まで迂回するルートが示されていましたが、

状況によっては「ショートカット」できる場合もあると何かで読んだ記憶があります。


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明石海峡大橋の上を飛び越え、


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そのまま西から着陸かと思えば、最後は空港の南から大阪側に回り込み、

低空で反転して東からの着陸となりました。


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定刻出発で離陸待ちもないと早着することが多い国内線ですが、

今回は到着も16:55ほぼ定刻となりました。


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神戸空港到着ロビーへの出口。


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神戸空港から繁華街で交通ターミナルでもある三宮へは、

ポートライナー利用が一般的で所要時間18分、運賃は340円です。


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ポートライナーに乗り継ぐ場合、

1階の到着フロアからエスカレーターで2階の出発フロアに上がり空港駅へ向かいますが、

そのまま1階からビルを出ると左手にリムジンバスの乗り場があります。


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空港の規模がそれほど大きくないため、バスの路線・本数も多くはありません。

5番乗場から発車する長距離路線のメインは徳島行で日中1時間ごとの運転。

他に徳島行が素通りする淡路島の中心「洲本」へ向かう便も数本あります。


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近距離路線発着の4番乗場からは神戸駅・有馬温泉や、休日にはUSJへの便もありますが、

本数が多いのは三宮・新神戸(新幹線)行で、午後は20~30分に1本の頻度で発車しています。


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ちょうどよい時間の便があったので、今回はバスで三宮へ向かうことにしました。


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空港からの乗車は筆者ともう一人だけでしたが、

ポートライナーから離れた地域で客を拾ったのち神戸大橋を渡り、


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ポートライナーとほぼ同じ15~20分程度で三宮駅前に到着しました。

運賃もポートライナーと同じ340円です。

神戸空港におけるメインのアクセスがポートライナーであることは今後もかわらないと思いますが、

別のルートがあることを知っておいて損はないと思います。

朝のスカイマーク131便で鹿児島へ向かった神戸に戻ってきたところで、

今回の特急日本縦断旅行記は終了とさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(下に特急日本縦断旅行の全記事を添付させていただきます。)

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特急北斗15号乗車記(新函館北斗15:13→札幌18:47)と「ANA Holiday Inn すすきの」宿泊。特急列車日本縦断10

本記事は下に添付の記事の続きです。 

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 鹿児島中央駅から在来線特急と東北・北海道新幹線「はやぶさ号」を利用して札幌を目指す特急列車日本縦断旅行をしています。

途中新山口駅から雨の影響で運休や遅延が発生し、松本までは予定のコースからはずれ新幹線や高速バスのお世話になりながら駒を進めてきましたが、

最終日は予定通り、松本から「あずさ」、「はやぶさ」と乗り継ぎ新函館北斗駅に到着。

これから最終ランナーとなる特急北斗号に乗り継いで札幌へ向かいます。

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15:01。東京10:44発のはやぶさ19号は定刻に新函館北斗駅に到着しました。

 

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新函館北斗駅の改札口付近。

右側の在来線乗り換え改札口を抜けて、

札幌行の特急北斗15号に乗り換えます。

 

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新函館北斗駅15:13発の特急北斗15号は7両編成。

新函館北斗までのグランクラスとのバランスを考えグリーン車乗車も考えましたが指定席に落ち着きました。

 

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北斗15号入線。

北斗やスーパー北斗といえば281系、283系のイメージが定着していましたが、

スーパー北斗の愛称はなくなり、最高時速は130km から120km にダウン。

使用車両は大半が261系に変わっています。

261系は宗谷本線の高速化にあわせ、これまで急行が最上位だった同線に特急列車が運行されることになったため新製された経緯を持つ車両です。

 

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車内。

国鉄時代には北海道向けの特急車両の車内は、

好んで暖色系の色が使われていたようですが、

北海道の会社たるJR北海道になってから製造された281系、283系では車体も車内も寒色が多くなり、

暖地に住む筆者には「(寒さは)色で誤魔化すようなものではないんですよ」というメッセージのようにも感じられたのですが、

261系になると再び暖色が強調されているようにも見えます。

 

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グランクラスから普通車への乗り換えでしたが、

シートピッチは特に窮屈という感じはしませんでした。

横幅はもう少しほしいところですが、ピッチ以上に車体寸法の影響を受けるので難しいかも知れません。

 

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函館周辺から札幌へは大きく2つのルートがあります。

途中長万部駅から噴火湾沿いを通る室蘭本線周りと、

内陸を通り小樽を通って札幌に至る函館本線ルートです。

国鉄時代には両ルートに優等列車が運転されていましたが、

現在の特急列車はすべて線路が平坦で高速運転に適した室蘭本線周りで運転されています。

しかし地図の赤線が示すように、2030年度末に札幌までの開業が予定される北海道新幹線は、

函館本線に近いルートで建設されることが決まっており、

主要街道から一旦外れた函館本線沿線が再び勢いを取り戻す日がくるかも知れません。

 

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新函館北斗をでて約10分。大沼公園付近の車窓。

 

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15:43。

「いかめし」の駅弁で知られる森駅に停車。

 

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森からは先の路線図が示すように噴火湾に沿って走ります。

 

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トイレに立ったついでにデッキ部分を撮影。

全体にドライで機能本位な設計という印象を受けました。

261系が最初に導入された宗谷本線は、

先に高速化され281系や283系が導入された室蘭本線方面(札幌~函館)や石勝線方面(札幌~釧路)に比べ、

利用が少なく採算が厳しい路線であったため、

「そこへ投入する車両も振子式から車体傾斜への変更など経済設計を旨とした」

261系登場の裏にそんな事情があったことを思い出しました。

しかし先発の281系や283系が厳しい気象条件での酷使から不調を来すことが多くなり、

その代替となることを期待され開発が進められていた、

振子と車体傾斜のハイブリッドによってより高速運転を行う車両も、試作車段階で断念せざるを得なくなってしまいました。

その結果、需要のある路線の特急車両置き換えも、

経済設計の261系の増備によって対応せざるを得ないことになっており、

JR 北海道の経営環境の厳しさが伝わってきます。

 

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景色が広く変化が少ないためスピード感が鈍りますが、

 

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メーターアプリを起動させると最高時速の120km近くで走行する区間が多いようです。

261系が函館系統の特急に投入される前の2011年に函館から苫小牧まで281系のスーパー北斗号に乗車したことがありますが、

高速運転に入ると経験したことがない激しい揺れを味わい、

真剣に脱線を心配した記憶があります。

当時「振子と車体傾斜のハイブリッドによる高速化」よりも、

もっと大事なことが危機に瀕していたことは、

一般乗客にも分かるレベルで明らかでした。

今は2011年当時より10km低い120km運転とはいえ、

そのときと同じ路線とは思えない快適な乗り心地が復活しており、

鉄道ファンの視点では面白みに欠けるようですが、

スピードダウンも、画期的な車両の開発断念も、振子車両を車体傾斜(現在はそれも使用停止)の261系で代替する結果になったことも、

最も大事な安全を最優先にした結果なのだと体感的に実感してしまうと、

もはや何も言えなくなってしまいます。

 

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時刻は間もなく17時。

列車は長万部で内陸へ向かう函館本線と別れ洞爺駅に近づいています。

グランクラスの食事が控えめだったこともあって空腹感を覚え、

新函館北斗駅で購入した駅弁を開けることに。

函館駅弁「北の家族」は1973年に同名のNHK朝ドラが放映されたことを記念して発売されたという、

国鉄時代からの伝統駅弁で、北海道近海で採れる魚介類を詰め込んだ総菜と、

ドラマの名前をかけたネーミングということのようです。

 

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中身に特に華やかな印象は受けませんでしたが、

まだ航空利用が一般的ではなかった時代、

青函連絡船から乗り換えた道内の列車内で食されていたものと同じものを食べていると思うと感慨深いものがありました。

 

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17:00。伊達紋別発車。

伊達紋別の伊達は戊辰戦争で敗れた仙台藩の藩士が当地に移り住み開拓の拠点としたことに由来するものです。

伊達紋別駅からはかつて胆振線というローカル線が分岐していました、

JR化後もローカル線の廃止が相次いだことで、

北海道の鉄道延長は大正時代の水準に逆戻りしたとも言われています。

 

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17:17。東室蘭発車。

室蘭市中心部からの支線が合流し、ここから先は電化区間となります。

 

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登別、白老、苫小牧と停車し、南千歳駅が近づくの車内に「南千歳駅まであと10km」のスクロール表示が流れました。

JR初期に100系新幹線で同じような表示がながれていた記憶がありますが、

他のJR特急では見かけません。

 

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南千歳駅付近では車窓に空港施設の片隅に駐機するANAやJALの機体が見えました。

羽田が満杯なのか、それとも地方空港のほうが駐機にかかる費用が安く済むのか。

コロナに関しては、マスク着用や窓口の透明幕設置の義務化など、

対策の強化が検討されてもよいと思う一方で、

経済活動の過剰な自粛をつづけていると大変なことになるのではないかと緊急事態宣言の頃から個人的には心配しています。

 

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南千歳の次の千歳駅は千歳市の中心に位置しますが特急は通過。

千歳から札幌への地元移動は、新千歳空港と札幌を結ぶ快速エアポートが12分間隔で運転されているので、

停車しても需要はあまりないのでしよう。

 

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快速電車が頻繁に行き交う200万都市札幌の近郊区間に入っても、

平原と呼べる風景が車窓に広がるのはさすが北海道です。

 

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18:38新札幌に到着。

札幌市営地下鉄東西線のターミナルでもあり、

札幌の副都心的な位置づけになっています。

千歳は通過した特急も、ここには全列車が停車します。

 

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遠方に札幌市中心部のビル街を望ながら豊平川を渡ると間もなく終点の札幌です。

西日本区間では雨の影響を受けた今回の特急日本縦断旅行でしたが、

最後は北の大地に沈む夕日を眺めながらの終点到着となりました。

 

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上階はJR系列のホテルになっている札幌駅ビルを見上げながら札幌駅に入線。

 

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新函館北斗から約3時間30分。

18:47。定刻に札幌に到着しました。

 

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あらためて261系の先頭車両を撮影。

 

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日没を迎えた札幌駅前。

駅前のベンチで寛ぐ人達が、真夏でも過ごしやすい当地の気候を象徴しているようです。

 

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大通・すすきの方面。

地下には地下鉄南北線が通っています。

本日の宿は地下鉄すすきの駅に近いホテル「ANA Holiday Inn すすきの」を予約しています。

 

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地下鉄南北線と地上の道路の間に開通した地下歩行空間。

札幌駅周辺の地下街と、大通駅~すすきの駅を結ぶ地下街を繋いだ格好です。

風は涼しく心地良いが交差点の信号が鬱陶しい地上歩行や、

運賃や待ち時間が余分で、ホームや車内の密が心配な地下鉄より、

ここを歩くのが最良だろうという結論になりました。

 

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10分少々の地下歩行で「すすきの」に到着。

北国とりわけ北海道を旅行していると、

ついカメラを取り出したくなるような夕焼け空に出会うことがよくあります。

そもそも夕焼け空が赤くみえるのは、「光が斜めから差すことで、空気中を通る距離が長くなる結果、波長の短い青系の色が消散してしまい、波長の長い赤系の色だけが残るため」ということらしいのですが、

「高緯度地域のほうが夕焼け空の赤が美しいように感じる」ことの答えにはなっておらず、筆者の中では「自然の神秘」の域に留まったままです。

 

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すすきの駅から徒歩3分程の「ANA Holiday Inn すすきの」にチェックイン。

 

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今回はIHGのサイトから6300円で予約しました。

SFCの特典で朝食も付いていることを考えれば、その金額でもコスパは抜群に良いのですが、

 

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今回は「棚からぼた餅」で、

札幌夏割スマイルクーポンというコロナ対策の3000円分のクーポンまでいただきました。

Go To Travel の還付を併用すれば食事代だけで一等地のホテルに宿泊しているようなものです。

 

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翌朝の朝食。

直近までコロナ対策で決まったメニューが提供されていたようですが、

一部でバイキング形式が復活していました。

「第2波の襲来か」と騒がれるなかでも、十分な対策を講じたうえで、極力コロナ前の姿を取り戻していこうという姿勢は、高く評価されてよいのではないでしょうか。

 

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チェックアウト後は、

札幌駅を昼過ぎに発車する快速エアポート号で新千歳空港へ向かい、エア・ドゥの神戸行で今回の旅行の出発点に戻りました。

続きはこちらです。

 

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【グランクラス乗車記】はやぶさ19号(東京10:44→新函館北斗15:01)特急列車日本縦断9

鹿児島中央駅から在来線特急と東北・北海道新幹線「はやぶさ号」を利用して札幌を目指す特急列車日本縦断旅行をしています。

本日は松本から中央本線特急「あずさ」、東北北海道新幹線「はやぶさ」、道内特急「北斗」と乗り継いでゴールの札幌に至る行程になっています。

 

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9:25。松本から「あずさ4号」で東京駅に到着。

 

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乗り継ぎ予定の東北・北海道新幹線「はやぶさ19号」の発車は10:44で1時間以上の待ち時間があります。

 

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はやぶさ19号はグランクラスを利用する予定です。

乗車までのひとときは、

八重洲中央改札口付近にあるビューゴールドラウンジで過ごすことにしました。

 

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ビューゴールドラウンジは東京駅から「グランクラス」に乗車する際に利用する事ができます。

またラウンジの利用規定によれば、 JR東日本が発行するクレジットカード「ビューカード」のゴールドカードを持っていると、

東京駅発の特急列車グリーン車利用時にも利用できるようです。

ラウンジの利用はいずれも列車の発車90分前からとなっています。

 

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席に落ち着くとスタッフが飲み物の注文を聞いてくれました。

 

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10:30頃にラウンジを出てホームへ。

乗車予定の「はやぶさ19号」は発車表示の2段目、21番線からの発車です。

ビューゴールドラウンジは改札口の外にある航空風にいえばエリア外ラウンジですが、

鉄道の場合、保安検査があるわけでもなく、発車10分前までラウンジにいても乗り遅れる心配はないでしょう。

 

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ホームに上がるとすでに車両が到着しており車内整備が行われている最中でした。

 

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はやぶさ号に使われるE5系の先頭車両。最高時速320km走行を可能にした超ロングノーズが特徴です。

 

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新函館北斗寄りの先頭車両10号車がグランクラス車両となっています。

最上級車両でありながら、停車駅で階段から遠くなる欠点を承知で、

車内の通り抜けがなくなるメリットを選んだということでしょうか。

 

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グランクラス車内。

横3席6列、満席でも18人で1両を占有できます。

 

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航空機のビジネスクラスを連想させるシート。

 

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シートピッチは1300mmで、JRの新製車両としては最も広く、

最上位車両に相応しいゆとりが感じられます。

参考までに普通車は1040mm、グリーン車は1160mmとなっています。

 

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足元には車内誌とスリッパが備えられていました。

 

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座席に備え付けのサービスメニュー。

 

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定刻に東京駅を発車すると、

アテンダントさんが注文を聞いてくれ、

「すぐにお持ちしてもよろしいですか」と。

まだ11時前で確かに昼食には早いのですが、

今朝は早朝出発で朝食も早かったので、早速サーブしてもらうことにしました。

 

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上野駅を発車する頃にはすでに食事タイムに。

 

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軽食のボックスにケーキと「おつまみ」。

アルコールを含むドリンクを選択できます。

 

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上品に盛り付けられたメインのボックス。

あくまで軽食ですが、デザートのケーキや「おつまみ」に加え、ラウンジでも茶菓子を頂いており、

昼食なら他に食べるものを用意する必要はなさそうです。

 

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ワイングラスにはグランクラスのロゴが入っていました。

ワインは山形県の高畠ワイナリーのものとのことです。

 

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ゆっくりとワインを味わっていると「おつまみ」の追加をいただきました。

最初に出された「おつまみ」の一部を座席横の隙間に落として慌てているところを、アテンダントさんに見られていたのかも知れません。

航空機のビジネスクラス席も同じですが立派な座席は座席周りに隙間が多く、

物を落としたり置き忘れたりしがちになります。

 

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食後のワインも残り少なくなるころ。

列車はすでに関東平野の北端に近づいていました。

 

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はやぶさ号の最高時速は東京から大宮までが110km、大宮から宇都宮(はやぶさ号は通過)までが275km 、

宇都宮から盛岡まで320kmとなっています。

 

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「食べてすぐ寝ると牛になる」などと言う人がいますが、

そう言って戒めなければならないほど、

人間本来の欲望に従順な行為なのでしょう。

エビデンスは無さそうですしシートのパネルを操作してリクライニングを倒し、暫く昼寝を貪ることにしました。

グランクラスのリクライニングは在来線特急列車のグリーン車などに比べると深く倒れますが、

航空機のビジネスクラスに比べるとかなり浅く「横になれる」設備ではありません。

 

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目覚めたのは仙台。

東京からおよそ1時間30分での到着です。

 

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12:17。仙台を発車。

車窓に目をやると東北地方の田園地帯が猛スピードで後ろへ飛び去っていきます。

 

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最速の「はやぶさ号」は途中、大宮、仙台、盛岡、新青森のみに停車し、東京と新函館北斗の間を3時間59分で結んでいますが、

乗車中の19号は追加の停車駅がある列車で、

仙台から先、一ノ関、盛岡、八戸、新青森、奥津軽今別、木古内に停車します。

 

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速度が下がり仙台を出て以来の都市の風景が広がると、

岩手県の県庁所在地盛岡に到着します。

 

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13:01、盛岡到着。

盛岡では4分の停車時間があります。

本日の「はやぶさ19号」は10両編成で途中切り離しなどはありませんが、

日によっては東京から秋田行「こまち19号」を併結し、ここで切り離し作業を行うため、その時間を織り込んだダイヤになっているようです。

 

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盛岡を発車してから冷たいお茶とアイスコーヒーを追加で注文。

乗車中は基本的にいつでもフリードリンクの注文に応じてもらえます。

 

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青森県に入り八戸駅に到着。

長らく盛岡が終点だった東北新幹線がここまで延長されたのは2002年のこと。

当時最速だった「はやて号」は東京と当駅を2時間56分で結びました。

その後の東北新幹線の変化は著しく、2010年に新青森までの東北新幹線区間が全線開通。

翌2011年には「はやぶさ号」の運転が始まりグランクラスのサービスもこのときに始まりました。

2013年には「はやぶさ号」の最高時速が300km から320km にアップし、

当時最速だったフランスのTGVに追いつき世界最速を奪還するとともに、

東京~新青森の所要時間を3時間切りの2時間59分としました。

新青森開通から2年後の2015年には青函トンネルを含む新函館北斗までの区間が開通し現在に至っています。

 

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盛岡から北の区間の最高時速は260km。

 

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右の車窓に青森の市街地が見えると間もなく新青森に到着します。

 

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13:57。東京から3時間13分で新青森に到着。

青森市街地の玄関に位置する青森駅へは奥羽本線で1駅で、

この一駅間に限り特急料金なしで特急列車を利用できる特例があります。

 

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東京発車時点で筆者ともう一人だけだったグランクラスの車内ですが、

一ノ関からは筆者一人だけになりました。

現在はコロナの影響が大きいようですが、

空いているのは料金の高さも影響しているかも知れません。

今回の旅程のように、東京から新函館北斗までグランクラスに乗車し、

道内特急北斗号の指定席に乗り継いだ場合、

札幌までの運賃・料金は、普通運賃14850円、特急料金12910円、グランクラス料金16420円の計44180円にもなります。

料金高騰の要因としては、

新青森までのJR東日本区間と新青森~新函館北斗間のJR北海道区間が基本的や通算されない(若干の割引はあり)決まりのため、

グランクラスに新青森乗り継ぎで2回乗るのと大差ない料金を支払わなければならないためと見てよさそうです。

ちなみに新青森までのJR東日本区間だけの乗車であれば運賃10340円、特急料金6810円、グランクラス料金10480円、計27630円で済みます。

比較として羽田から新千歳までJALの国内線ファーストクラスを利用した場合の価格を調べてみると、

記事執筆当日の便では49000円台となっており、

グランクラスと道内特急指定席を乗り継いだ場合と同水準ですが、

1ヶ月先だと便によってはその半額で購入することができます。

また当日に空席がある前提なら、

「10000円以下のエコノミー早割運賃に、8000円のアップグレード料金を追加で払って」

ということもそれほど難しくはないはずです。

(詳細の額は時刻表を見て計算しましたが、間違っている可能性もあるので参考程度です。)

 

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新青森を発車すると田園地帯の向こうに海が見え、その向こうには下北半島が見えます。

この付近はすでに廃止された在来線の夜行急行「はまなす号」で夜明けに何度も通った区間ですが、

新幹線は高架を走る分、遠くまでよく見えます。

 

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本州最後の停車駅「奥津軽いまべつ」に停車。

在来線の接続はないことになっていますが、実際には津軽線の津軽二股駅が隣接しており容易に乗り換えることができます。

 

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奥津軽いまべつ駅を出て短いトンネルを数本抜けたのち青函トンネルに突入。

青函トンネル区間の最高時速は2019年春の改正で140kmから160kmに向上しましたが、

それでも53kmのトンネル通過に22分を要します。

車両性能的には200kmでの走行も可能ですが、

トンネル区間は在来線と線路を共用しており、

貨物列車とすれ違う際の風圧が問題になり、

本来の性能を活かせない事態になっています。

貨物列車の車両側の工夫で重心を下げて安定を向上させるとか、

新幹線側で対向貨物列車の接近を感知して減速を指示するシステムを開発するなど、

現在の技術ならそれほど難しくなさそうですが、

新幹線が新函館北斗止まりの現状では、そこまでの投資は割に合わないということなのかも知れません。

 

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トンネル内では、間接照明を用いたグランクラス車内の「光の演出」をしばし堪能させていただきました。

 

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北海道側に抜けて間もなく木古内駅に停車。

道内区間はトンネルが多いものの、明かり区間では広々とした景色が楽しめます。

 

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「間もなく新函館北斗に到着」と車内放送が流れるころ。

東京から4時間17分のおよそ半分は貸切状態でグランクラスを満喫させていただきました。

ラウンジを含むグランクラス乗車全体の印象としては、

航空機の上級クラス搭乗ほどの至れり尽くせり感や華やかさは感じられませんが、

それは言い換えれば必要以上に干渉されず個人の時間をゆったりと過ごせるということでもあり、

グランクラスのサービスが航空に劣っているとは思いませんでした。

ただそれで支払う料金(運賃)が、航空の上級クラスより高いとなると疑問符がつくのも事実です。

あくまで個人的な印象ですが東京発の場合、仙台あたりまでなら普通車で十分、新青森あたりなら復路はグリーン車、新函館北斗までなら往復グリーン車にするくらいが、

疲れずに乗車できるラインではないでしょうか。

グランクラスのサービスを体験してみたいときは、

東京~新青森間だと所要時間も大半の便は3時間以上とそれなりに長く料金的にもコスパが良いと思います。

 

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15:01。新函館北斗駅に到着。

 

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新函館北斗駅ホームから、その先の方向を眺めるとすでに札幌延伸に向けた工事が進捗している様子がわかります。

北海道新幹線の札幌延伸は2030年度末が予定されていますが、

現在、開通時期の前倒しや道内区間での320km/h運転など様々な要望が行われているようです。

 

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新函館北斗駅改札口付近。

左側は駅出口の改札、右側は在来線への乗り換え改札です。

函館市街地の玄関である函館駅までは快速はこだてライナーで20分程度かかり、

函館市街地からみれば函館空港より遠い新幹線駅ということになります。

 

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新函館北斗からは12分の乗り継ぎで、15:13発札幌行特急北斗号に乗り換え、

今回の特急列車日本縦断旅行のゴールである札幌へ向かいました。

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