西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスで函館観光

 

f:id:nishiuraexp:20200102202325j:plain

ANA特典航空券6フライト旅行。

5フライト目にあたるAIR  DO 57便(ANA4757便)で函館空港に到着しました。

時刻は8:15。乗り継ぎの伊丹行ANA746便の出発時刻13:20まで約5時間を利用して函館の観光に出かけます。

 

f:id:nishiuraexp:20200104144444j:plain

駅前バスターミナルの時刻表。

今回は右端にある5系統五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスをメインに利用しますが、

函館空港から乗車する場合、始発が平日10:16、土日祝日9:46と遅いため、発車待ちをしていた9:15の路線バスで五稜郭タワーへ向かうことにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20200104144513j:plain

f:id:nishiuraexp:20200104144539j:plain

湯の川から市電と併走しながら進み五稜郭界隈まで空港からの乗車時間は20分程度だったと思います。

12月中旬ですが街に雪はなく気温も東京や大阪より少し寒い程度でした。

 

f:id:nishiuraexp:20200104144602j:plain

五稜郭タワー前で下車。

「タワー前で下車したのに、タワーがない」とあたりを見回していましたが、

タワーはバスのすぐ後ろに写っている白い建物の上にあることに、しばらくして気づきました。

 

f:id:nishiuraexp:20200104144634j:plain

現在の五稜郭タワーは2代目で2006年に完成。高さは107mあります。

あまりにも近い距離に極端に高いものが建っていると見落とすこともあるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200104144719j:plain

建物の1階に土産物売場とチケット販売所があります。

展望台の見学は大人900円となっています。(2019年12月現在)

 

f:id:nishiuraexp:20200104144742j:plain

展望台は2層になっていてチケット売場横からエレベーターに乗ると上層階に到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145244j:plain

展望台からは「五稜郭を見る」だけでなく、函館市街地を一望することもできます。まず函館駅方面。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145314j:plain

函館空港方面。市街地の端の海岸沿いに函館空港の滑走路が見えています。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145336j:plain

そして五稜郭。中心に見えている茶色の建物が平成22年に復元された箱館奉行所。

1854年の日米和親条約締結による函館開港にともない、松前藩の領地だった函館周辺を直轄することになった江戸幕府は、

当初函館湾に面した場所に函館奉行所を設置しましたが、箱館山から奉行所内部を見下ろすことができるほか、海からの攻撃に備えられないことを問題視し、

現在の場所に五稜郭を築造し奉行所を移転することを決定、函館港に入港したフランスの軍艦の副艦長を通じて得た設計図に基づき10万両を超える予算を投じて築造が開始されました。

箱館奉行所は1864年に完成した五稜郭で業務を開始したのち、1868年の大政奉還により新政府が設置した箱館府として引き続き政庁として使用されることになりましたが、

その後、箱館戦争ともいわれる旧幕府軍による占領から新政府軍による攻撃・奪還に至る抗争の舞台となり、最終的には1869年5月に新政府軍に引き渡されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145400j:plain

展望台内部には五稜郭や戊辰戦争を軸に幕末から明治維新に至る歴史過程を丁寧に紹介した展示がありました。

訪問時は日本人より中国語圏からの観光客が目立っていましたが、中国語の表記が見あたらない点は少々残念におもわれました。

日本が近代国家への道を歩み始めた幕末から明治維新の歴史については、東南アジアや近隣国に住む人々にとっては関心事なのではないでしょうか。

階段で下層階に降り、土産物などを選んだのち、

 

f:id:nishiuraexp:20200104145422j:plain

タワーを降り五稜郭の内部へ。

降りてくると他都市でも見られる一般的な公園のような雰囲気であり、観光地五稜郭のメインはやはりタワーなのではないでしょうか。

上から眺めることが重要という点では松島や天橋立とも似通っているかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145448j:plain

タワーからも見えた箱館奉行所。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145513j:plain

f:id:nishiuraexp:20200104145535j:plain

バス停にもどり、平日1時間毎、休日30分毎に運転される5系統五稜郭・トラピスチヌシャトルバスに乗車。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145557j:plain

五稜郭から湯の川温泉電停、湯倉神社を通り、トラピスチヌ修道院までは約20分の乗車です。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145649j:plain

函館空港の近くに立地するトラピスチヌ修道院は、

箱館戦争を経て五稜郭が新政府に引き渡されてから約30年後にあたる1898年に、フランスから8名の修道女がこの地に来たのがその始まりとのことです。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145740j:plain

f:id:nishiuraexp:20200104145804j:plain

修道院の施設は内部には立ち入ることができないため、修道院の外観を写真に収め、

 

f:id:nishiuraexp:20200104145836j:plain

資料館兼売店に立ち寄るというのが一般的な来訪者の流れになるようです。

キリスト教に特に深い関心があるのでなければ、次のバスまでやや時間を持て余す来訪者もいるかもしれませんが、

 

f:id:nishiuraexp:20200104145852j:plain

都合の良いことに、修道院の道向かいに「市民の森売店」という休憩施設があるだけでなく、ここのソフトクリーム(350円)が評判というのには感心させられました。

実際に暖房がよく効いた休憩所内でソフトクリームを食べながらバスを待つ人の姿が多くみられましたが、

訪れたい街ランキングで上位にランクインする函館の実力は、既存の観光資源まかせではない、地道で周到な調査や観光客目線に立った受け入れ態勢があっての結果なのだと思わざるをえませんでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200104145914j:plain

再び五稜郭・トラピスチヌシャトルバスに乗ると、

 

f:id:nishiuraexp:20200104145946j:plain

10分程で函館空港に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20200104150005j:plain

13:20発伊丹行ANA746便。

この特典航空券6フライト旅行では最後のフライトまで「空の薩摩守」を決め込むつもりでしたが、最後くらいはお金を払おうと思い直しプレミアムクラスに当日アップグレードしました。

つづきはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 




 

羽田空港ホテル「ファーストキャビン」とAIR DO57便(ANA 4757便)搭乗記。(羽田6:55→函館8:15)

f:id:nishiuraexp:20200102174728j:plain

ANA特典航空券旅行2日目。22:15。

ソウル金浦空港からANA868便で羽田空港国際線ターミナルに到着しました。

翌日は函館行AIR DO運航便で函館に寄り道し出発地の伊丹に戻る旅程になっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200102174906j:plain

明日の出発時刻が早いため今夜は羽田空港第1ターミナルにあるホテルファーストキャビンに宿泊します。

国内線ターミナルへの移動は、翌日乗り継ぎでもモノレールの無料乗り継ぎ券を発券してもらえました。

 

f:id:nishiuraexp:20200102174934j:plain

ホテルファーストキャビンは国内線第1ターミナルの1階到着フロア内の郵便局などがあるエリアにあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102175005j:plain

関西空港のファーストキャビンも利用したことがありますが、

チェックイン時に事前精算と注意事項の説明などがあるためフロントは混雑していることがよくあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102175031j:plain

フロントのカウンターに隣接して広いロビーがあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102175104j:plain

フロントで受け取ったキーで男女に別れた客室に入ると大小のキャビンが並んでいます。

客室はビジネスクラスキャビンとファーストクラスキャビンの2種類があり、

写真に写っているブースがビジネスクラスキャビンです。

これはベッドの面積=部屋の面積という点でカプセルホテルに近い印象ですが、2段重ねではないので天地は充分にあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102175137j:plain

今回はビジネスクラスキャビンより広いファーストクラスキャビンを予約していました。

概ねビジネスクラスキャビン2部屋分の面積があり、室内に小さなデスクなども備わっています。

法律の関係で出入口が施錠できないクローゼットなのが残念ですが、仮眠施設としては満足のいくスペースだと思います。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194233j:plain

ビジネス・ファーストとも、

スリッパと共用のバスルームや洗面所で使用するタオルなどが各部屋に備えられています。(トイレも共用です。)

 

f:id:nishiuraexp:20200102194258j:plain

ファーストクラスキャビンにはフロント貸出しのイヤホンで視聴できる大型のテレビも備わっていました。

価格は変動がありますが、今回のファーストクラスキャビンは6000円、ビジネスクラスキャビンは5000円程度で予約できることが多いようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194331j:plain

翌朝は6時過ぎにチェックアウト。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194357j:plain

ホテルファーストキャビンは第1ターミナルにあるため、

ANAやAIR DOなど第2ターミナルから出発する便を利用する場合は、

京急空港駅の上に延びる連絡通路を歩いてアクセスする必要があります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194544j:plain

到着した第2ターミナル。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194445j:plain

出発表示の下から5番目。

6:55発 AIR DO57便(ANA 4757便) に搭乗します

 

f:id:nishiuraexp:20200102194613j:plain

入口のクリスマス飾りが華やかなANAプレミアムチェックインカウンターと保安検査場を通り、

普段ならANAラウンジへ向かうところですが、

 

f:id:nishiuraexp:20200102194809j:plain

今回はカードラウンジのエアポートラウンジを利用することに。

 

f:id:nishiuraexp:20200102194841j:plain

夜明けの羽田空港で出発時刻を待つ青い機体を見ながら、

 

f:id:nishiuraexp:20200102194903j:plain

朝限定サービスのクロワッサンとコーヒーをいただきました。

「カードラウンジのサービスが航空会社のラウンジを上回ることもある」というのは羽田空港に限ったことではないようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201231j:plain

搭乗口とは反対側にあるエアポートラウンジへ寄り道していたため、

56番搭乗口に着いた時にはすでに優先搭乗は終わり、一般搭乗も一段落という状況でした。

始発駅から新幹線に乗り込むような感覚で「改札」を通過し機内に入ります。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201302j:plain

約20年前の運航開始当時から変わっていないAIR  DOの機体塗装。

地味な印象もありますが、コストカットを志向した結果がこれだったのでしようか。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201342j:plain

シートピッチはANAのエコノミーと変わらないようですが、

モノクラスで最前列からエコノミーのシートが並ぶ機内はLCCを連想させます。

2通路のB767-300での運航でしたが、搭乗率は3割に届いていないように見え、LCCで多用されているA320など1通路の機体でも空席が残りそうでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201603j:plain

シートポケットにあった機内誌ラポラによれば、

 

f:id:nishiuraexp:20200102201628j:plain

現在AIR DO の保有機材は搭乗中の767-300と737-700の2種類のみになっているようです。

 

札幌を拠点に置くAIR DO は90年代後半、当時2万円台半ばが標準だった札幌東京(羽田)間の航空運賃の値下げを企図して設立されました。

当時のAIR DO が設定した運賃は16000円程度だったと記憶していますが、

ドル箱路線に現れたライバルに対し既存航空会社はAIR DO便に前後する時間帯の便のみ運賃を値下げするなど、なりふり構わぬ対抗策で応戦。

結果としてAIR DOの経営は軌道に乗らず、最終的にはANAの支援を受けて再生か図られ現在に至っている。

というのが筆者の知る範囲のAIR DOですが、

その過程では到底ここには書ききれないような紆余曲折があったようです。

個人的には、同時期に設立されたスカイマークとともに、

徹底したコストカットで航空運賃の値下げに挑んだという事実は、

「現在のLCC普及の土台を造った」とも言える功績であり、

そのことが若い世代にもっと認識されるべきだと感じています。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201656j:plain

搭乗口で頒布されていた冊子掲載のAIR  DOの路線図。

数年前に岡山から新千歳への便を利用したことがありますが、現在は神戸が路線図上の西端になっているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201731j:plain

時刻表。

現在でも東京札幌線がメインであることには変わりありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201825j:plain

6:55定刻に羽田空港を出発。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201944j:plain

朝陽に照らされた東京湾を見下ろして離陸・上昇。

 

f:id:nishiuraexp:20200102201901j:plain

霞ヶ浦。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202027j:plain

ベルトサインが消えるとドリンクサービスがはじまりました。

機内WIFIはないようですが、その他のサービス内容は基本的にANAなどレガシィ航空会社に準じたものになっているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202058j:plain

東北地方の内陸部を北上し、

 

f:id:nishiuraexp:20200102202136j:plain

降下がはじまると、下北半島が日本地図で見た形そのままに見えました。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202205j:plain

到着地函館の気温は0度。とアナウンスがありましたが地面に雪はないようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202252j:plain

前方のモニターに写し出された着陸直前の函館空港滑走路。

その向こうには市街地が広がっています。

空港に乗り入れる交通機関はバスのみですが、市街地までの距離という点では全国屈指の好立地空港といえそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202325j:plain

着陸後の機内から撮影した函館空港ターミナルビル。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202354j:plain

1階はチェックインカウンター。

 

f:id:nishiuraexp:20200102202438j:plain

f:id:nishiuraexp:20200102202502j:plain

2階は保安検査場と土産物屋、カードラウンジ「A SPRING」などがあります。

特筆点としては土産物屋に隣接して愛知県出身で函館在住の画家大西翔氏のアトリエ兼絵画の販売スペースがあることでしようか。

函館の風景画を中心に大小の直筆の絵画が並べられていました。

このあと乗り継ぎ時間を利用して、バスで五稜郭とトラピスチヌ修道院を訪問しました。

つづきはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 


























 

 

金浦空港アシアナラウンジとANA868便(金浦20:10→羽田22:15)搭乗記

f:id:nishiuraexp:20200101202920j:plain

韓国南西部の大都市光州から高速列車KTXで約2時間、ソウルに戻ってきました。

 

f:id:nishiuraexp:20200102070320j:plain

2004年のKTX開業時から使用されているガラス張りのソウル駅舎。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070349j:plain

駅は橋上構造で地平ホームのKTXなどが発着するホームに降りる階段の隣に空港鉄道の地下ホームへの入口があります。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070532j:plain

空港鉄道の途中駅案内。

左の飛行機マークに注目です。

空港鉄道は路線中間で金浦空港を通り仁川空港第1、第2ターミナルへ向かいます。

40分毎の特急列車A REX はソウル駅を出ると仁川空港までノンストップのため金浦空港へは普通列車を利用するほかありません。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070442j:plain 

普通列車は10分以下の間隔で運転されていますが、空港線沿線住民の足も兼ねているため混雑することが多いのが難点です。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070558j:plain

ソウル駅から普通列車で20分程度で金浦空港に到着。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070625j:plain

搭乗予定のANA868便の出発時刻20:10まで3時間程度あり、カウンターはまだ開いていませんでしたが、カウンターのオープンより先に自動チェックイン機にANA の表示が現れ、早めにエリア内のラウンジに向かうことができました。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070652j:plain

保安検査場前の広い空間と壺型のモニュメント。

仁川空港が開港する直前の時期は、ここに長い行列ができていたのではないでしょうか。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070720j:plain

出国を終えエリア内に入り左手に見える「スカイハブラウンジ」はプライオリティパスがあれば入室できるようです。

筆者は「JCBオリジナルゴールドカード2年連続100万円決済」ルートでプライオリティパスにアプローチしていましたが、

すでに条件はクリアしており、2月末頃にはゴールドプレミアカードとプライオリティパスを入手することができる見込みです。

JCBゴールドプレミアカードで年100万決済を続ければ楽天プレミアムカードと同じ年会費10000円でプライオリティパスを持ち続けることができるので、

「いずれはプライオリティパスを使いたい」という気の長い方にはおすすめの入手方法かも知れません。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070808j:plain

さてスカイハブラウンジからさらに左手方向に進むと写真のようなモニュメントがあり、その奥の階段(エレベーターもあります)を上がったところに、

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070842j:plain

アシアナラウンジ(手前)、と大韓航空のKALラウンジ(奥)があります。

 

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102070950j:plain

羽田への復路は特典エコノミーですが、スーパーフライヤーズカード右上にあるスターアライアンスゴールドマークの効力で、ANAのお仲間であるアシアナ航空のラウンジにお邪魔させていただくことも可能です。

国内線ばかり乗っているとANAのSFCよりJALのJGCのほうがよいのではないかと思うこともありますが、

一度国外に出ると、特に韓国のような日本人の渡航が多い近隣国では全く事情が違ってきます。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071404j:plain

軽食程度とはいえ、ドリンクのみの国内カードラウンジ・航空会社ラウンジとは一線を画しています。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071432j:plain

機内食までのつなぎにサンドイッチなどを少々。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071507j:plain

ラウンジ内の出発案内。

20:10発のANA868便は金浦空港発の最終便なのかもしれません。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071532j:plain

出発時刻が近づき38番搭乗口へ。

ラウンジからみるとターミナルの反対側でしたが、コンパクトな空港のため5分もかからなかったと思います。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071600j:plain

搭乗機はB787.

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071627j:plain

特典航空券がローシーズンに入る12月中旬は閑散期のはずですが、エコノミーはほぼ満席に。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071654j:plain 

エコノミーの機内食。

同じカレーでも往路のビジネスクラスの機内食より食べやすく、2時間程度のフライトならこれで充分です。

短距離国際線のビジネスクラスは、横になれるなど実質的なメリットを目当てに利用する欧米路線のビジネスクラスより、ある意味贅沢な存在なのかも知れません。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071733j:plain

追い風に押される帰国便のフライト時間は2時間をきり、機内食を食べ終えるころにはすでに本州上空にさしかかっていました。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071913j:plain

羽田空港には若干の早着でしたが、バス移動でターミナル入りはほぼ定刻に。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102071942j:plain

搭乗機のエンジンはロールスロイス製だったようです。

面倒なバス移動ですが、普段見られないものを見ることもできます。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102072002j:plain

入国後のエリアで見つけた国際線増発のポスターは国鉄時代のダイヤ改正告知をイメージさせるものでした。

これを実現するために新たに始まる都心上空からの着陸に懸念の声もあるようですが、

大阪では昭和の時代から行われていたことであり、

個人的にはこれまで以上にバス移動が増えたり離着陸待ちがさらに増加する可能性があることの方が気になっています。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200102072053j:plain

特典航空券6フライト旅行のうち4フライトを終え、明日は函館経由で伊丹に戻ります。

早朝のAIR DO 函館行に乗り継ぐため、今夜は第1ターミナルのファーストキャビンに宿泊します。

つづきはこちらです。


 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

 

 

 

 

 

【100万都市光州の鉄道】KORAIL光州線と光州地下鉄を乗り継ぎ。

f:id:nishiuraexp:20191230204452j:plain

ソウルから高速列車KTXで2時間弱で到着した光州松汀駅。

 

f:id:nishiuraexp:20191227224645j:plain

光州松汀駅は人口150万の光州広域市の玄関としての役割を果たしています。

広域市という呼称はWIKIPEDIA によれば人口100万以上で郡という行政単位を抱えることが認められている自治体に使われるようで、

市内を複数の区に分け区役所を配置することができる日本の政令指定都市に似た行政単位のようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191227224521j:plain

駅のコンコースは賑やかで飲食店も複数立地しています。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204612j:plain

少し早いですが便利なのでここで昼食を済ませることにします。

マクドナルドもありましたが、麺類の店に入ることにしました。 

 

f:id:nishiuraexp:20191230204635j:plain

希望のメニュー写真を写して注文時に画像を見せるのが一番簡単ですが、

 

f:id:nishiuraexp:20191230204658j:plain 

今回はハングルを書き写したメモをレジカウンターに差し出し支払いを済ませて92番の番号札を受け取りました。

番号が呼ばれたらメニューを取りに行くのですが、

92の発音がわからないので先に注文した客が呼ばれる様子を窺いつつ早めに受取口の前へ行って、 

 

f:id:nishiuraexp:20191230204715j:plain

無難に受け取ることができました。

「唐辛子風味の温かい素麺」と言えば的確にこのメニューの味を表現したことになると思います。

ダシも麺も抵抗なく喉を通る味で、少なくともマクドナルドより高い満足を得ることができました。

韓国語など全く分からなくても「乗り鉄・駅そば」といった国内感覚の鉄道旅行が隣国でもできることが伝われば幸いです。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204804j:plain

さて昼食を済ませ、乗車するのは高速鉄道が乗り入れる新しいターミナルであるここ光州松汀駅と古くからの光州のターミナルであった光州駅をむすぶ光州線のローカル列車です。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204840j:plain

3両編成のディーゼルカーが両駅の間を行ったり来たりする運用のようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204859j:plain

2004年に光州松汀駅と光州の都心部を直結する地下鉄が開通し、

KORAIL光州線は光州駅近くにある車庫への回送を兼ねた在来線の長距離列車の運転が中心になっていましたが、

どういう経緯があってのことか、最近になって高速鉄道の到着に合わせたダイヤで光州駅へ向かう普通列車が大幅に増発されたようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204919j:plain

車内は快適なリクライニングシートが並んでいますが、乗客は1両5人程度でした。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204938j:plain

11:42ソウル方面へ向かう高速列車KTX山川の後を追うように光州松汀駅を発車。

 

f:id:nishiuraexp:20191230204956j:plain

駅を出てすぐに高速鉄道の軌道と別れ、光州の都心部を遠巻きにするように走ります。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205023j:plain

唯一の途中駅「極楽江」までは60km程でノンビリ走っていましたが、極楽江からは思い出したようにスピーカーを上げ時速100kmを超える速度で光州市街地へ飛び込んで行きます。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205037j:plain

ようやく沿線に100万都市らしい風景が広がると、

 

f:id:nishiuraexp:20191230205059j:plain

光州松汀駅から15分で光州駅に到着しました。

古くからのターミナルらしく駅の敷地は広大でホームも立派ですが、3両で10人少々の乗客が足早に立ち去ると無人状態になっていましました。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205158j:plain

光州駅舎。駅周辺を行き交う人の数も少なく光州松汀駅の賑わいとは対照的です。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205237j:plain

ただし街路の整備は、まだここが光州の玄関だった時代には完成していたようで、駅前からは「縦・横・斜め」計5本もの広い道路が伸びています。 

そのうち左斜め方向に延びる道を進むと約1.5km先にある光州地下鉄の最寄り駅「クムナムロ5街」駅へ行くことができます。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205254j:plain

駅前道路は広いものの車の通行も歩道を歩く人も少なく、本当に地下鉄の駅に向かっているのか、道を間違えているのではないかと不安になるようは雰囲気でしたが、

10分少々歩いて大きな交差点に突き当たると、右手に高いビルが並ぶ市街地が見えようやく大都市らしい光景に出会うことができました。

交差点からは写真に写っている大きなビルの右手の道に入り、

 

f:id:nishiuraexp:20191230205309j:plain

道向かいにロッテデパートなどを見ながら5分程歩きます。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205340j:plain

光州駅から徒歩20分弱で到着した地下鉄クムナムロ5街駅の入口。

ここまで来ると周囲は都会的な整然とした街並みになっており、

地下鉄というのは「走るところを選ぶ」乗り物なのだと感じずにはいられませんでした。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205405j:plain

光州地下鉄は開業から15年が経過しますが、今のところ平洞~鹿洞間20kmを結ぶ一路線のみの営業です。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205419j:plain 

電車は平日の朝夕を除き10分間隔での運転。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205433j:plain

切符はトークンと呼ばれるIC内臓のプラスチックのコインで、運賃は全線均一で約140円となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205451j:plain

市内輸送はバスの役割がまだ大きいのでしょうか、駅の利用者はそれほどおおくないようでした。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205514j:plain 

光州松汀駅までは約12km あり、途中およそ約1km間隔で駅が設けられています。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205537j:plain

現在は都営大江戸線や大阪メトロ鶴見緑地線などと同サイズの小型車両4両での運転ですが、

駅施設は6両程度までの増結に対応できる構造になっています。

ラインカラーは水色でJR東日本の京浜東北線のようなカラーリングの車両が活躍しています。

 

f:id:nishiuraexp:20191230205609j:plain

12kmを約20分で走り、光州松汀駅前のラッパ型の出入口に戻ってきました。

行きに乗車したKORAIL光州線のディーゼルカーは途中一駅だけに停車して15分で光州駅に到着しましたが、普通列車の増発や軽油の無駄遣いとも思える短区間での全力疾走は地下鉄を意識したものだったのでしょうか。

大都市の片隅での元国鉄の支線と新しい地下鉄の競合は、神戸市における地下鉄海岸線とJR和田岬線の関係を思い起こさせるものでした。

f:id:nishiuraexp:20191231174148j:plain
この後KTXでソウルに戻り、金浦空港のアシアナラウンジで軽い食事を済ませ、夜の羽田行ANA868便で帰国しました。

つづきはこちらです。

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

  















 

【駅から徒歩10分】宮崎・青島周辺観光(宮崎ソウル函館旅行3) 

f:id:nishiuraexp:20191222162536j:plain

宮崎駅から日南線のディーゼルカーに揺られること約30分。青島駅に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162946j:plain

駅前広場から左手に伸びる遊歩道には「青島900m」の看板が設置されていました。

徒歩10分少々で到達できる青島は次の列車乗車まで1時間あれば途中下車観光ができます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222163103j:plain

写真左手の橋の向こうに青島を覆う亜熱帯植物の群落が見えています。

橋の手前からは東南アジアの街でよく見かける三輪自動車で島内へ向かうこともできるようです。

古都と呼ばれる街を駆ける人力車同様「乗せる」だけでなく「見せる」ことも意識したもののようで、青島の風景にマッチし南の島の雰囲気を盛り上げていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165030j:plain

橋を渡り青島に入っても遊歩道は青島神社の境内までつづいています。

遊歩道の右手の海岸には岩場が広がっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165147j:plain

城の石垣を横に倒したような規則正しい配列で奇岩が並ぶさまに圧倒されます。

砂岩で泥岩という固さの違う岩が斜めに隆起し、それが長い年月にわたって太平洋の波に浸食されることによってできた自然の造形ですが、

パズルのように整然と組み合わせれた岩の様子は、それが自然の産物であるとは信じがたいほどです。

 

f:id:nishiuraexp:20191222164827j:plain

「鬼の洗濯岩」という別名もあるこの岩場は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として、島を覆うビロー樹などの亜熱帯植物群落とともに国の天然記念物に指定されています。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165324j:plain

青島神社の鳥居。神社の境内は写真左手奥にがあります。

境内の前を通り過ぎ、このまま海岸に沿って青島を徒歩で一周することもできます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165431j:plain

青島神社境内。

青島は二百数十年前までは神聖な場所とされ一般人の入島が禁じられていたことなどが境内の看板に記されていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165553j:plain

境内の右手にはビロー樹の森に延びる小道があります。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165723j:plain

青島に繁茂するビロー樹の成り立ちについては、南方からの種子や流木の漂着が起源とするものと、元々青島にあったものが気候風土に適応して現在の姿になったとする2説があるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191222165837j:plain

青島と本土をつなぐ橋は弥生橋と呼ばれています。市街地方面へ戻ります。

地形なども影響しているのか、沖縄に比べれば、緯度で見る限り東京や大阪とそれほど変わらないのに12月とは思えない穏やかな陽気でした。

海岸にはリゾートホテルが立地し、この地域がプロ野球選手の冬季キャンプ地として選ばれるのも納得といったところです。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170023j:plain

市街地側には植物園もありました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170130j:plain

入口に「料金所」はなく少なくともオープンスペーズは自由に立ち入ることができるようです。青島から駅へ戻る際の散歩道には最適ではないでしょうか。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170230j:plain

青島駅から宮崎までは380円、約30分。宮崎空港へは途中田吉駅乗り換えで410円、所要時間はこちらも30分程度となっています。

日南線の列車は日中1時間に1本あるかないかという運転本数のため鉄道で青島を訪問するときは青島駅到着時に帰りの列車の時刻を確認しておくことをお勧めします。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170356j:plain

1両で到着した宮崎行のディーゼルカー。中国や韓国からと思われる外国人観光客が大挙して乗り込み、車内は立客多数の盛況になりました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170454j:plain

宮崎空港へ向かうため田吉駅で下車。

田吉駅では宮崎空港方面の列車に同じホームで乗り換えることができます。

乗り換えの宮崎空港行は普通列車でしたが、特急用の車両が使われていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170637j:plain

宮崎空港駅到着後は折り返し宮崎空港発大分行の特急列車になるのでしょう、座席はすべて反対向きにセットされていました。

なお宮崎空港駅発の特急列車は宮崎駅までは特急料金なしで乗車することができます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170752j:plain

田吉駅~宮崎空港駅は1.4㎞、約2分で到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20191222170849j:plain

宮崎空港ではラウンジ「大淀」でしばらく寛いだのち15:55発のANA610便羽田行に搭乗。羽田からは国際線に乗り継いで今夜の宿はソウル金浦空港近くのロッテシティホテルです。

つづきは近日中にアップします。

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

【特急料金不要】宮崎駅まで360円。宮崎空港からの鉄道アクセス(宮崎ソウル函館旅行2)

f:id:nishiuraexp:20191215180957j:plain

伊丹空港からANAで到着した宮崎空港。

早めの昼食を済ませ、ターミナルビルに隣接する宮崎空港駅から宮崎駅へ向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160043j:plain

宮崎空港駅にあった路線図。

宮崎空港駅(赤丸)は、大分方面から宮崎駅を通り鹿児島方面へ抜ける日豊本線から分岐する日南線で一駅の「田吉駅」と「宮崎空港駅」を結ぶ宮崎空港線の終点です。

空港駅からの列車は田吉から日南線に入り、さらに南宮崎から日豊本線に入るルートで宮崎駅へ向かいます。

日南線で青島や志布志方面へ向かう場合は田吉駅で、日豊本線で都城や鹿児島方面へ向かう場合は南宮崎で乗り換えとなります。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160152j:plain

運転本数は宮崎を通り大分へ直通する特急列車が毎時1本。

宮崎や延岡へ向かう普通列車が毎時1~2本となっています。

特急は田吉駅には停車しませんが、宮崎駅までの所要時間は普通・特急とも10分程度です。

宮崎空港は、1996年の宮崎空港線開通により福岡空港に匹敵する市街地へのアクセスが良い便利な空港になったことがわかります。

なお瀬戸大橋や青函トンネル開通の背景に事故の歴史があったように、この宮崎空港線の開通の背景にも事故がありました。

1990年9月、宮崎市の北80kmに位置し、東京から最も遠い(時間距離)10万都市と言われることもある延岡市に拠点を置く「旭化成」が、その不便を補うため自社と宮崎空港のアクセスに利用していたヘリコプターが悪天候で墜落。多数の犠牲者を出したことが日豊本線延岡~宮崎間の高速化、日南線南宮崎~田吉の電化と宮崎空港線建設の契機となりました。

そのような経緯もあり事業費の一部は旭化成の出資となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160256j:plain

特急列車に乗車する場合でも宮崎駅までは特急料金不要です。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160350j:plain

宮崎空港線には120円の加算運賃が適用されるため、隣の田吉駅まで1.4㎞の運賃は300円、宮崎駅までは360円となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160533j:plain

11時26分発の宮崎方面の列車は大分行の特急にちりん12号。783系5両編成です。

宮崎駅まで普通乗車券のみで乗車する場合は自由席を利用するよう案内されていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160628j:plain

783系の場合、大分寄りの先頭車は自由席となっており、一番前の席に座ると前面展望を楽しむことができます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160730j:plain

田吉駅で日南線に合流。日南線を1駅間走行し日豊本線に合流した地点が南宮崎駅です。

 

f:id:nishiuraexp:20191222160931j:plain

南宮崎発車後、大淀川の長い鉄橋を渡り、

 

f:id:nishiuraexp:20191222161052j:plain

11時36分、宮崎駅に到着。

列車は2分停車ののち大分へ向けて発車していきました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222161519j:plain

南国ムードあふれる宮崎駅前。

 

f:id:nishiuraexp:20191222161750j:plain

駅を出て左手にはJR九州ホテル、

 

f:id:nishiuraexp:20191222161634j:plain

右手は地元宮崎交通が関係する新しいビルが建設中でした。

 

f:id:nishiuraexp:20191222161929j:plain

宮崎駅の時刻表、左から日豊本線大分方面、鹿児島方面、日南線、宮崎空港行の順です。

宮崎空港からも近い宮崎県を代表する観光地「青島」方面へ向かう日南線の運転本数は少なく1時間に1本あるかないか。というレベルです。

宮崎空港から青島方面を目指す場合、経路的には田吉駅乗り換えとなりますが、空港乗り入れの特急は田吉には停まらず、普通列車に乗って田吉駅で降りたとしても、すぐに日南線の列車に乗り換えられる保証はありません。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162049j:plain

宮崎駅3番線ホーム、次の日南線方面の列車は12:18の快速日南マリーン号です。これに乗って「青島」へ向かうことにしました。

日南線では1日1往復のみの貴重な快速列車ですが、終点の志布志まで90kmで通過する駅は3駅のみ、所要時間は普通列車とかわりません。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162232j:plain

日南線は宮崎空港線乗り入れ列車のために電化された南宮崎~田吉を除いて全線が非電化となっており、車両はキハ40の単行です。

国鉄末期からJR初期にかけては全国の非電化路線の主役であったキハ40も最近は数を減らしてきているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162330j:plain

ドア横にあった、抜き差しを極力省略するため車両の運用を示したかのようなサボ。

現在では行先サボ自体が非常に珍しくなっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162434j:plain

乗車時点では空いていましたが、発車直前の乗車に加え、途中の南宮崎駅からもまとまった乗車があり立客が出る盛況になりました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162536j:plain

12:47、宮崎駅から29分で青島駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162659j:plain

奇岩、亜熱帯植物、神社などで知られる青島へは駅から徒歩で渡ることができます。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162831j:plain

青島駅舎。駅周辺は中国や韓国など外国人観光客の姿が目立っていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191222162946j:plain

駅前広場から左手方向に延びる道は、

 

f:id:nishiuraexp:20191222163103j:plain

そのまま青島へとつづいていました。

 

つづきはこちらです。

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

ANA503便搭乗記(伊丹9:35⇒宮崎10:40)と活気溢れる宮崎空港 (宮崎ソウル函館旅行1)

f:id:nishiuraexp:20191215175740j:plain

3週連続入室の伊丹空港ANAラウンジ。先週はなかったクリスマス飾りが施されていました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215175804j:plain

今回は18500ANAマイル(ローシーズン)で購入した、

 

①国際線乗継第1区間

 NH503 伊丹  9:35⇒宮崎10:40

(宮崎観光)

②国際線乗継第2区間

 NH610 宮崎15:55⇒羽田17:25

③国際線往路    

  NH867 羽田20:00⇒金浦22:30

(ソウル泊・観光)                 

④国際線復路   

 NH868   金浦20:10⇒羽田22:15

(羽田泊)

⑤国際線乗継第1区間

 NH4757 羽田  6:55⇒函館  8:15

(函館観光)

⑥国際線乗継第2区間

 NH746  函館13:20⇒ 伊丹15:10

  

の6枚の特典航空券を使って旅行します。

なお国際線往路をビジネスクラスにしたため18500マイル必要でしたが、すべてエコノミーであれば12000マイルで同じ6フライト分の航空券を発券することもルール上可能(マイル数はローシーズン基準)であるほか、

国際線区間にスターアライアンス加盟便を含めると、今回の旅程で言えば宮崎・函館のいずれかでストップオーバー(24時間以上の滞在)をすることも可能になるようです。

  

f:id:nishiuraexp:20191215175828j:plain

しばらくラウンジで過ごすつもりでしたが、最初のフライトである宮崎行503便の出発は9:35にも関わらず9時過ぎにはラウンジ内に搭乗開始の案内が流れ急いで搭乗口へ。

今回も地平の9番搭乗口からバスでの搭乗です。

 

f:id:nishiuraexp:20191215175900j:plain

次発のIBEXエアラインズ福島行は先週利用したばかりです。

 

f:id:nishiuraexp:20191215175925j:plain

バスで移動すること300m程度。歩いた方が早いような位置に沖止めされていたB737-800が本日の宮崎行503便の使用機材でした。

 

f:id:nishiuraexp:20191215175953j:plain

通路を挟んで3列・3列のシート配置の同型機は、A320とならびLCC・MCCで多用されており、スカイマークや春秋航空日本などで利用した記憶があります。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180024j:plain

座席定員は170人程度だったと思いますがほぼ満席で、バス4台に分乗して搭乗。

バス4台を走らせてもブリッジ接続より安上がりなのか、ブリッジが不足しているのか、日本の空港施設内を走るバスの収容力が少なすぎるのか。いろいろと考えさせられる搭乗風景でした。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180053j:plain

早目の搭乗開始は適切だったようで定時の9:35にドアが閉まり、間もなく駐機場を離れました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180115j:plain

伊丹空港離陸直後に進行方向左手に見える伊丹市の昆陽池公園は都市部では珍しい渡り鳥の飛来地として知られるほか、池の中に日本列島の形をした小島が浮かぶことでも有名です。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180152j:plain

徳島上空から四国山地を縦断して

 

f:id:nishiuraexp:20191215180229j:plain

高知県の安芸市付近から太平洋上へ出ました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180254j:plain

機内WIFI対応機材でしたが、「本日は不具合のため使用できません」と案内がありました。

以前から対応機材でもつながらないことがよくありましたが、このような案内があったのは初めてです。

「黙っているのはおかしい」と客から苦情があったのかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180329j:plain

関西と宮崎市などが立地する九州東海岸は陸地を進む鉄道では遠回りになりますが、

海上の直線距離は近く多くのフェリー航路が就航しています。

陸地の形の制約を受けないのは空路も同じでフライト時間50分程度で日向灘に突き出した宮崎空港の滑走路に着陸しました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180406j:plain

到着時の案内によれば気温は16度、出発時の伊丹空港より5度程度高かったようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180432j:plain

ターミナルビルから撮影した搭乗機B737-800。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180510j:plain

宮崎空港は羽田空港の第1ターミナルと同じく到着客と出発客が顔を合わせる構造になっています。

このような空港では到着時に利用できる店舗やラウンジが多くなる傾向にあるようで、空港内での営業サイド・利用者サイドのいずれから見てもメリットがありそうですが、

あえて羽田第2のように到着客と出発客を分ける構造をとる空港が多いのは保安上のメリットを優先してのことでしょうか。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180539j:plain

1階で手荷物受取を終えエリア外に出たところにも飲食店などが並んでいたほか、

 

f:id:nishiuraexp:20191215180643j:plain

ターミナルビル中央部分は吹き抜けを取り囲むように土産物店やレストランなどが並んでいました。

宮崎市の人口はおよそ40万人で大分市の約47万人より少ないにもかかわらず、先日訪問した大分空港より店舗数も空港内を行き交う人の数も明らかに多いように感じました。

東京への足としては宮崎・大分とも空路が主流である点は同じですが、

京阪神へは大分の場合は所要時間的に鉄道も選択肢に入る一方、宮崎では京阪神も空路が主流、九州内の福岡についても多数の便が就航していることなどが理由と思われ、

平成30年度の利用者の統計でも宮崎空港は年約333万で仙台空港に匹敵するのに対し、大分空港は年約197万と数値に開きがみられます。

九州の鉄道に目をやればJR九州の経営について収益力がある北半分を「北半九」、採算が課題の南半分を「南半九」と呼んだりすることもあるようですが、空の世界ではその反対のことが起こっているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180720j:plain

空港駅から鉄道で出かけるまでに3階のレストランCOSMOSで早目の昼食をとることにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180746j:plain

宮崎和牛ゴロゴロカレーは1230円。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180810j:plain

カウンター席からは滑走路を離発着する飛行機を望むことができました。

 

f:id:nishiuraexp:20191215180906j:plain

食後、1階にもどり一旦ターミナルビルを出て、

 

f:id:nishiuraexp:20191215180957j:plain

ターミナルビル隣接の宮崎空港駅へむかいました。

1996年の駅開業時には「高架駅から1階に降りてビルに入り、カウンターでチェックインをして、2階の保安検査場を抜けて搭乗口へ」という流れは自然だったかもしれませんが、

事前のWEBチェックインなどで直接保安検査場へ向かうことが珍しくなくなった現在では高架駅⇒1階素通り⇒2階検査場・搭乗口という動線は面倒な印象をもたれているかもしれません。

宮崎空港駅から宮崎市街や観光地「青島」方面への鉄道事情についてはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com