西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

GW鉄道旅行国内編2 京都→名古屋


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神戸空港駅からポートライナー、阪神、阪急、京都市営地下鉄と乗り継いで到着した京都駅。ここからJRの旅を始めます。


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駅舎は21世紀を前に現在のものに建て替えられましたが、ホームの上屋はいつからのものでしょうか。


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15時07分の快速米原行に乗車。


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急ぎの旅でなければ、新快速より空いていて快適です。


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16時19分米原着。同じホームで16時30分発名古屋方面の新快速に乗り継ぐことができました。日中の米原から名古屋方面への列車は大垣で乗り換えが必要ですが、この列車が午後の名古屋方面直通の初便となります。


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後続の京都方面からの新快速を受けて発車するダイヤになっており、先着すると席を自由に選べます。


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大垣から先は各駅からまとまった乗車があり、「次は名古屋」とアナウンスが流れる頃には、車内は写真のような状態になりましたが、


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名古屋まで10分を切っても車窓は長閑なものです。名古屋の市街地が鉄道で言えば中央本線方面に広がっているのと、国鉄が都市圏輸送に消極的だった結果として、私鉄沿線のほうが開発が進んだ結果でしょう。


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名古屋に到着。


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早速ホームの東京寄りにある「名代きしめん」に入ります。わざわざ入場券を買って入店する人がいるほどおいしいと言いますが、その話には裏があるのではないか。と思っています。


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素のきしめんが350円、卵をのせると400円、それに天ぷらを加えたメニューが写真のワンコインきしめんです。500円でした。

名古屋駅のきしめん屋は改札を出たところにもあり、そちらは着席して味わうことができるのですが、いいお値段で、一度入店したときには「同じ名古屋名物でも「味噌カツ」の値段なら理解できる」と思ったものです。


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駅前のビジネスホテルに入る前に、名鉄で3駅目の西枇杷島駅に興味があったので行ってみようとしたのですが、


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西枇杷島と東枇杷島を誤認し、犬山行でも行けると思って乗車したところ、目的の西枇杷島駅を横目に別路線に入ってしまいました。


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慌てて下車した次の下小田井駅。折り返しているうちに、平成最後の陽も暮れてしまい今回は断念。

行こうとした西枇杷島駅は東海道線の電車からも見えるのですが、待避線を有する2面4線の駅でありながら、その超簡素な(見窄らしい?)造りには目を疑います。最初は乗務員交代などの業務用の乗降場かと思ったほどです。また機会を見つけて訪問します。

f:id:nishiuraexp:20190501090005j:plain今夜の宿は名古屋駅から徒歩5分もかからないところにある「第3スターナゴヤ」です。第1、第2も近くにあるようです。便利な立地で連休に入ってからの予約だったにもかかわらず素泊まり5200円でした。


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建物や通路は年季が入っていましたが、部屋は清潔に保たれて極端に狭いわけでもなく、泊まるだけなら十分でした。


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新しい元号は平成であります。の生の映像は今でもはっきり覚えています。あれから30年あまり、筆者の平成は名古屋中心部の夜景とともに終わり、明日からは新しい時代が始まります。

名古屋からは令和初日を迎えた信州へ向かいます。

つづきは、こちらです。

 

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阪急の豪華特急「京とれいん雅洛」と関西の電車(GW鉄道旅行国内編1)


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平成最終日、今回の旅行は諸々の事情により神戸空港駅からの出発です。(神戸空港は利用しません。)


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空港ターミナルと隣接しているポートライナー神戸空港駅。


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左側の緑のラインがポートライナーで、神戸空港から人工島ポートアイランドを通り三宮までの路線と、神戸空港開港前からあった、ポートアイランド内を巡回する路線で構成されています。右側の緑のラインは、六甲ライナーで、同じく人工島の六甲アイランドとJRや阪神電鉄の駅を結んでいます。ともに新交通システムと呼ばれる無人運転の電車での運行です。


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神戸空港から三宮までは330円、18分です。以前は快速が運転されていましたが、現在はすべて各駅停車です。


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土曜、休日は終日10分毎の運転です。


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三宮方向から到着しクイックターンするダイヤになっていました。無人運転だからこそできる芸当なのかもしれません。


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ポートライナーの開通は1981年。沿線のマンションも、当時の最先端であったと思われるデザインのものが目立ちます。


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神戸大橋を渡るとまもなく三宮に到着。


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三宮駅。新交通システムの駅としては年季が入っています。

 

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車両の小ささが災いしているのか、ラッシュ時はオフピーク通勤を呼びかけなければならないほど混雑するようです。混雑するのは三宮へむかう流れではなく、三宮からポートアイランド内への流れです。


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ポートライナーの三宮駅はJR三ノ宮駅に隣接し、私鉄、地下鉄各線への乗り換えは非常に便利です。


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阪急梅田から臨時特急に乗るため梅田へ向かいます。三宮から大阪(梅田)までは阪神電鉄を利用します。阪神神戸三宮駅の地下ホームに降りると、奈良行の近鉄車両が停車していました。

趣味的な話になりますが、写真のように近鉄車両の先頭付近では阪神の特急が発着する反対側のホームには柵が設置されています。阪神の特急も近鉄と同じ6両なのですが、1両あたりの長さがちがうため6両編成を横に並べると、全体ではかなりの差が生じるのがよくわかります。

こうした事情もあり、阪神特急が停車する御影駅(曲線上にありホームは阪神車両6両が辛うじて停車できる長さしかない)に近鉄車両の快速急行が停まれない。という事態も生じています。


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車内は便によってロングシートの場合と写真のような2人掛けの場合があります。三宮から奈良まで乗り通すと80分程度かかるのでロングシートだと少し疲れるかもしれません。実態としては途中の難波駅までの利用が多いようですが。


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入線した姫路からの直通特急に乗車します。阪神間の所要時間はJR新快速が20分、JR快速と阪急特急が25分、阪神特急が30分、JRと阪急の普通が40分程度と見積もっておけばよいのではないでしょうか。


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行き止まりホームの阪神梅田駅に到着。

 

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阪急の駅へ行く前に地下街にあるミンガスというカレー屋で昼にします。


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チキンカレーと野菜を別に注文したら、写真のようなメニューが出てきました。忙しいところに店を構えるカレー屋です。このほうが食べるにも、後片付けをするにも合理的なのでしょう。店内は昭和の雰囲気が残り、満席の客も見渡せば自分が最年少で間違いないようでした。


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カレーを食べ終え、阪急の駅へ向かいます。同じ大阪・梅田なのに阪神駅周辺から阪急駅周辺へ来ると雰囲気が違います。ヨーロッパでの陸続きの国境越えを連想しないでもありません。


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阪急梅田駅。構造物自体は高度成長期に出来た無機質なもののはずですが、いつ来ても華やかさを感じるのは、細かい配慮を積み上げた結果なのでしょう。


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そんな阪急梅田駅を発着するマルーンの電車を一望できる中2階構造の喫茶店「Plenty」は、鉄道ファンではない方にもおすすめできるスポットでしたが、残念ながら閉店していました。

 

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さてこの阪急梅田駅からは、土日ダイヤで運転の日限定で京都へ向かう臨時特急が運転されています。

10分毎に走る通常の特急とは別に、観光客をターゲットとして特別車両を使って運転されます。

この特別車両は「京とれいん」と呼ばれ、京都をイメージした和風モダンとでも言うべき内装に改造されたものですが、今年3月から従来の「京とれいん」に追加する形で「京とれいん雅洛」という新しい車両が加わりました。(写真左)


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13時32分の便に終点河原町の一つ手前烏丸まで乗車します。6両編成ですが号車ごとに内装が異なります。1人用の座席が用意されているという4号車の乗車位置で入線を待ちます。

車両の評判の良さを示すかのように、30分前でもすでに各乗車位置に3人程度の乗客が並んでいました。


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発車時刻の5分程前に折り返しの「京とれいん雅洛」が入線。


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マルーン一色が基本の阪急車両ですが、この車両には華麗なラッピングが施されています。

 

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(大阪で)「乗ったときから京都気分」の宣伝文句に偽りはないと思わせる凝った内装です。4号車は進行方向右側が一人掛の独立席。左側は窓に向いた2人掛けの座席が並んでいます。


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1人掛けシートはJRのグリーン車やライバル京阪電鉄のプレミアムカーに匹敵するものですが、この京とれいん雅洛(従来の京とれいんも)は普通乗車券だけで乗車できるところが「凄い」ところだと思います。


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日除けをおろしても「和」の雰囲気が維持されるよう工夫されています。


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こうしてみると列車の車内とは思えません。

種別は快速特急で途中停車駅は十三、淡路、桂、烏丸、終点河原町です。梅田から終点まで約40分で到着します。


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桂を出てから席を立ち、車内を散歩してみました。エントランスと客室を分ける暖簾越しに見る5号車は、一見するとロングシートのような座席に見えましたが、


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車両中央部に床の間のような空間が出現。


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先頭6号車は2人と4人の向かい合わせの座席が並んでいました。


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ドア付近も列車離れした造りです。

普通乗車券だけで乗れる「京とれいん雅洛」ですが、この列車を本当に楽しむためには、乗車予定の人数を考え、最も快適に過ごすことができそうな車両が何号車なのか確認し、その乗車位置に早くから並ばないといけません。そう考えると実は結構敷居が高い列車なのではないかとも思えて来ます。


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烏丸の地下駅に到着。 

 

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京都からJRを利用するため、京都市営地下鉄、写真緑のライン烏丸線に乗り換えます。赤いラインの東西線は京阪電鉄京津線と直通する便があり、大津方面へも乗り換えなしで行くことができます。


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観光都市らしくGWの日中は臨時増発ダイヤになっていました。


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阪急の駅名は「烏丸」で、乗り換えの地下鉄の駅名は「四条」。地下鉄は四条の隣が「烏丸御池」で東西線との乗り換え駅になっています。

京都は鉄道同士が交差する地点に駅がなかったり、ここのように隣接している駅同士で別の駅名を名乗っていたりという例が多いように思うのは筆者だけでしょうか。


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烏丸線は近鉄と相互乗り入れしており、近鉄の車両をよく見かけますが、奈良まで行けるのは1時間に1回だけです。京都駅まで出れば、JR・近鉄いずれでも奈良へ行けるのですが、繁華街の四条周辺からの本数が神戸三宮~奈良より少ないというのは意外な感じがします。


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地下鉄車両でやってきた後続便で京都駅に到着。

 

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駅にはこんなポスターが。リニアは東京から名古屋までが2027年、大阪までが2045年と言われています。

これを見て個人的に思うのは、仮に現在予定されているルートで名古屋~大阪間ノンストップなら東京大阪は1時間ですが、京都を経由させ停車した場合1時間10分になります。というような話になった時に、大阪の人や、現状では具体的なリニア計画がない兵庫県方面の人がどう思うか。ということです。

関西は都道府県の枠を超えて一つになることで全国的な存在感を保っているところがあると思うのですが・・・。

京都からはJRで東へ向かいます。

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台北桃園空港アクセスとチャイナエアライン桃園⇒関西CI158搭乗記(台湾鉄道旅行6)

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台鉄の乗り歩きを終え台北駅にもどってきました。帰国は予約していたピーチの夜便をキャンセルして、桃園空港17時15分発チャイナエアライン関西空港行を約17000円で直前予約しました。

まだ午後1時過ぎで時間に余裕があるので、空港鉄道開通まで台北駅から空港へのアクセス輸送を一手に引き受けていた、国光客運の空港バスの様子を見にいくことにしました。国光客運のバスターミナルは台北駅舎に隣接し徒歩1分程度で行くことができます。

 

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有人の切符売場もありますが、

 

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日本語表示もでき、悠遊カードも使えるこの機械を使うほうが便利です。以前乗車したときは空港まで125元でしたが、値下げで鉄道に対抗しているのかと思いきや135元に値上げされていました。ちなみに空港鉄道は160元です。

ターミナル内には売店もあり、空港へ向かう人で混雑することもなくなったので居心地は悪くなさそうです。

 

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系統番号1819はかわっていません。かつてはこのあたりに長蛇の列ができ、ピストン運転のバスが到着すると、座席定員まで乗せてすぐに発車という繰り返しでしたが、

 

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現在は空席多数のバスが客が集まるのを待っています。ダイヤは公表されておらずターミナル内には10分~20分毎に運転と表示されていました。

 

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3列シートで快適性は申し分ありません。

 

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各座席にはUSBポートも設置されています。

 

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13時25分、客5人程度で台北駅前を発車。

 

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歴史的建築物を囲むロータリー交差点はソウルの街を連想させますが、

 

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街路にあふれるバイクが「ここは台北だ」と主張しているようです。

 

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バスの走行経路も以前と変わらず、淡水可を渡った後、いくつかのバス停に停車してから高速道路に上がります。

 

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桃園空港は山に囲まれているわけではありませんが、台地上にあるようで、台北市街を抜けると急な上り勾配が続きます。

 

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途中、空港鉄道の電車が見えました。鉄道の最高時速は100kmですが勾配がつづくのは高速道路と同じで、直達(急行)でも最高時速に達する区間は少ないようです。

 

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先着の第2ターミナルまでで約45分。終点の第1ターミナルまでは約50分かかりました。日本のバスに比べると豪快な運転に思えましたが、それほど早くない印象の空港鉄道の急行が35分で到達することを思うと、意外に時間がかかっています。 

 

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チャイナエアラインは第1ターミナルに発着します。これまでは第2ばかりでしたが、第1のほうが近代的に整備されている印象です。

 

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チャイナエアラインのチェックインカウンター。台湾の花で機体の垂直尾翼にも描かれている「梅」の木が彩りを添えていました。

 

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イミグレの待ち時間は15分程度。写真は制限エリア内の高級?フードコート。ソファが並び快適そうでした。ラウンジが利用できない場合はここで時間を潰せばようのではないでしょうか。

 

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 少し離れたところには各社のラウンジが並んでいる一画がありました。台湾の5つ星エアラインでスターアライアンス加盟の「EVA航空」や

 

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 これから利用するチャイナエアラインのラウンジなど。

 

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台北の空港から台湾を代表する航空会社のフライトを利用するとなると、それほど歩かなくてよい便利な搭乗口から搭乗できることを期待してしまいますが、そんな保証はどこにもありません。フードコートやラウンジがあった一画から搭乗口まで10分近く歩いたように思います。

 

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店舗と店舗の間にひっそりと佇む搭乗口への入口や、

 

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搭乗口前のやや古びた空間は第2ターミナルと同じでした。

 

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搭乗機は駐機位置の関係で写せなかったので、隣に駐機中の機体を撮影。搭乗機はA330-300でした。

 

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30分前から搭乗開始。「こんなに遠いと思わんかった」と搭乗口に駆け込んでくる中年の女性グループがいました。皆思うことは同じのようです。

 

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機内に入るとレガシィ航空会社らしい、クッションの分厚いシートがならんでいましたが、

 

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実際に座ってみると確かに掛け心地は良いのですが、クッションが分厚い分、ピッチが犠牲になっている印象があります。うっかりすると前の席に膝があたってしまいます。

 

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全席に備付けの腰当てと毛布がありました。腰当てを使うとさらに狭苦しくなりそうだったので毛布とともに座席脇においたまま使用することはありませんでした。

 

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小さなモニターとリモコンがありますが反応はいま一つ。隣の席の男性も思うように操作できず苦戦していたので、設備全体が古くなってしまっているようです。

 

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機内誌「Dynasty」

 

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アジア内・ヨーロッパ・北米とオーストラリアが数路線というネットワークです。

 

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機内販売品のカタログ。

 

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搭乗中、BGMだったのか「帰れソレントへ」の演奏が聞こえてきて、前の席に座った人が小さく口ずさんでいました。

「海原はるか」のソレントの温暖で心地よい気候風土を謳い、そこを離れる恋人に「帰ってきて」と語りかける歌詞は、日本路線のように台北を飛び立ち北へ向かう国際線の出発前の音楽にふさわしいと感じました。

 

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滑走路へ向かう途中。海外進出を果たしたスターフライヤーの機材も見えました。

 

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辛うじてマップモードにはできました。マップの都市の表記を見ていろいろ思うことはありますが、本ブログは記述は「鉄道と旅」の土俵から出ないことを心掛けています。

 

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水平飛行になって間もなく機内食の配膳が始まりました。

シートピッチやモニターなど辛口気味の評価がつづきましたが、機内食は短距離路線にしてはよかったのではないでしょうか。

メニューの選択については「チキンORポーク」でチキンにしたのですが、隣席の男性のポークを除くと、ごはんの上にのっている肉の種類が違うだけで他はすべて同じのようでした。

 

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水平飛行中に雲が横に見えていた往路のフライトと違い、揺れも少なく夕刻特有の美しい機窓を楽しむことができました。

 

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定刻より少し早く関西空港に到着。

あまりに身軽(手提げ鞄一つ)なのが怪しまれたのか、いつもは申告書を渡すだけの税関で荷物を調べられ「こんなものお持ちではないですか、最近多いんですよ」と言いながら、金の延べ棒の写真を見せられました。そんな立派な「お土産」一度でいいから買って帰りたいものです。

今回の旅行で2014年以降、訪台の目的の一つであった台鉄の乗り潰しは完了しましたが、訪れてみたい観光地もありますし、具体的な予定はありませんが近いうちに、また出かけるような気がします。

 

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台北から特急プユマ号で蘇澳へ。(台湾鉄道旅行5)

台湾の在来線「台鉄」乗り潰しの旅2日目は、最後に残った東部幹線の蘇澳支線に向かいます。蘇澳支線の延長は僅か3.4kmですが、支線の分岐点である蘇澳新駅までは台北から115kmの距離があります。

 

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台北から途中の宜蘭までの特急列車「プユマ」号は行程の都合上、満席などで乗車できなかったら困るので、事前に台鉄のサイトで購入しておきました。クレカ払いを済ませた後、割り振られた予約番号を控えておき、上の写真のような大型の券売機でパスポート番号と予約番号を入力して発券します。操作が不安な方は、窓口での受け取りも可能です。


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宜蘭まで95km、所要時間は70分、運賃は800円程度です。


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晩1分(1分遅れ)で、プユマ号が入線。台鉄の定時性については、数分遅れは日本より若干多いかもしれませんが、30分を超えるような大幅な遅れは滅多に発生しないようです。


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早朝でも8割程度の席が埋まっていました。

 

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台鉄のサイトで購入する場合、座席指定はできず残念ながら通路側でした。


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車内誌。


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台鉄は日本の多くの鉄道会社と提携を結んでおり、提携先の日本の鉄道会社が一部の車両に台鉄カラーのラッピングを施すというのが恒例行事のようになっています。

車内誌では自強号カラーになった長野県の「しなの鉄道」の車両が雪景色の中を走る姿が紹介されていました。台湾の方にとっては非常にインパクトのある写真のはずです。


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ほぼ定刻に宜蘭に到着。


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宜蘭駅舎。派手な装飾について最初は駅付近に動物園があってそのPRなのかと思いましたが、調べてみるとジミーリャオという台湾の絵本作家の世界を表現したとのこと。


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駅前風景。左手の施設もジミー氏にちなむもののようです。


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行ってみると、吊された汽車の下でフリーマーケットの準備中といった雰囲気でした。この旅行の直前にも台湾東部で大きな地震がありましたが、落ちてこないか少々心配でもあります。


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宜蘭駅舎内。日本の古い駅に構造や雰囲気が似ています。


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後続の区間車、蘇澳行に乗り継ぎます。


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宜蘭から約30分で終点蘇澳に到着。最後の未乗車区間「蘇澳新」~「蘇澳」の間は、内陸の新駅と海に面した蘇澳中心部を結ぶトンネルが中心でした。


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蘇澳駅舎。


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駅前風景。本線から離れた利用者1日600人の駅の駅前にしては活気が感じられました。

 

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近くには日本の地方都市でもよく見かける小さなアーケード街がありましたが、こちらは活気があるとは言い難い雰囲気です。


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蘇澳駅には、蘇澳新駅の時刻表も掲出されています。本線の新駅には蘇澳駅の倍程度の列車が停車するようです。


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日本のローカル線の駅のようなのんびりした空気が流れていました。


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区間車で蘇澳新駅までもどります。


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5分程で到着した蘇澳新駅は、コンクリート剥き出しのやや寒々しい雰囲気の駅舎で、駅前も幹線道路が通っているだけで店舗もほとんどありません。停車する列車の本数がおおいのは、単に本線に属する駅だからというだけの理由のようです。


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台北方面への帰路は、区快という種別の列車に乗車します。区快は区間車(普通)の車両・運賃ですが、途中主要な駅のみに停車する「快速」に近いイメージの列車です。外見は他の区間車とかわりませんが、車内のシートはクッションが厚く掛け心地は悪くありません。区快は車両運用上も区別されているのかもしれません。


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沿線の街の活気では西部幹線に劣りますが、車窓はこちらのほうが上です。


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当初の予定では、瑞芳でこの列車を降り、バスで九份へ向かい観光した後、夜のピーチで帰国する予定でしたが、月曜の予定がかわり早めに帰国したくなりました。

グーグルフライトで直前でも安く買える航空券はないか検索していると、桃園空港発17時15分のチャイナエアライン関西空港行が17000円台で予約できることがわかり、今回はピーチをキャンセルして、こちらで帰ることにしました。


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瑞芳を通り過ぎ、蘇澳新から約2時間で台北に到着。


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地下ホームから地上にでると、かつて花東線で活躍していたSLが展示されていました。

台北駅から桃園空港へは空港鉄道利用が一般的になりましたが、鉄道開通までアクセス輸送を担っていた国光客運のバスの現状が気になり、SL展示から徒歩1分程のバスターミナルに向かいました。つづきはこちらです。

 

 

台湾高鉄と台鉄の概要についてはこちら

 

 

 

 

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台北MRTとフラートンホテルイースト宿泊(台湾鉄道旅行4)

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 台湾の在来線「台鉄」の乗りつぶし旅行をしています。

 昼前に桃園空港に到着し、内湾線の終点内湾駅まで行った後折り返し、台北から特急「自強」号で40分。瑞芳駅から分岐する深澳線の終点駅八斗子まで来ました。

これで残す未乗区間は東部幹線の枝線「蘇澳新」~「蘇澳」駅間のみとなりましたが、仕上げは明日に持ち越すことにして、台北市内に予約している「台北フラートンホテルイースト」に向かいます。


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2駅約10分で瑞芳駅までもどり特急列車自強号に乗り換えます。


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台北の一つ手前の松山まで約30分で62元(220円程度)です。


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それほど長い待ち時間ではなかったはずですが、急に暗くなり夜汽車のムードです。

日立のエアコンの広告が目立っています。


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30分で松山に到着。松山は台北MRT松山新店線との乗り換え駅になっています。東部幹線方面から台北入りする場合、台北まで行くよりここで乗り換えたほうが、混雑も少なく便利な場合があります。


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MRT松山新店線車内。松山が始発駅のため空いています。台北駅へは行きませんが、西門・中正紀念堂へは乗り換えなしで行くことができます。

色違いの座席は博愛座と呼ばれる優先席で「優先」は日本より厳格に守られており、子どもも「優先」の対象となるのが特徴のようです。

 

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ホテル最寄り駅は松山から一駅の南京三民駅です。写真路線図の黄色の目印。

 

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明日は台北発6時44分のプユマ号に乗車予定のため始発列車の時刻を確認しておきます。朝は6時頃からと遅めですが、夜は午前1時頃まで利用できます。


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2番出口から真っ直ぐ歩くこと5分、

 

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ホテルに到着。


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素泊まり8000円程度で予約できましたが、部屋の広さには驚きました。フラートンホテルはシンガポールに拠点を置くホテルで、台北にはもう一店舗「フラートンホテルノース」があります。ノースのほうはさらに高級志向で値段も違うようですが、ホテルに特にこだわるのでなければイーストで充分だと思います。


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翌朝、亜熱帯の台北は雨の多い街です。


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 台北の街路は、写真のように歩道の店舗寄りに屋根が設けられている区間が長く、雨の日は傘いらず、晴れれば日除けになります。


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昨日下車した南京産民駅から松山新店線で中山まで行き、淡水信義線に乗り換えて台北駅まで15分程度で到着しました。


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淡水信義線の地上駅のホームドアは簡易なもので、車両の写真を撮るには好都合です。


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台北駅に到着。

つづきはこちらです。

 

 

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台湾高鉄「商務車」と自強号で海辺の終点「八斗子」へ(台湾鉄道旅行3)

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 台湾の在来線「台鉄」乗りつぶしの旅をしています。内湾線の終点内湾駅から今度は深澳線へ向かいます。

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 行楽帰りにはまだ早い時間のようで、4両編成の車内はよく空いていました。


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 山奥の内湾から新竹に近づくにつれ景色が開けてきます。

 左側のビル街が旧市街というか台鉄の新竹駅方面、右手のビル街が新市街とでもいうべき高鉄新竹駅方面です。新竹市の人口は約43万人で、岡山市と姉妹都市関係にあります。


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 写真の路線図右端の内湾から竹中で乗り継ぎ、赤丸の高鉄新竹駅隣接の六家駅にもどりました。


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 六家駅の有料駐輪場。売り物のバイクのように整然と駐輪されていました。台湾は「バイク先進国」なのではないでしょうか。


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 深澳線の起点瑞芳駅は台北の先にあります。台北までは高鉄(新幹線)で先を急ぎます。台北までは36分で640元(2200円程度)。日本の新幹線普通車より少し安い程度ですが、これは商務車(グリーン車)の乗車券です。普通車だと約半額になります。 


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 列車が入線。防音壁の向こうに通過線があります。

 

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 グリーン車の座席。日本の東海道新幹線でも使われている車両をベースとしており、シートも日本の新幹線のグリーン車とほぼ同じです。

 

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 シートピッチも同じ116cmのようです。

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 シートポケットには安全のしおりと


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 車内誌「TLife」


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 車内販売品の紹介ページ。弁当から軽食・飲み物、高鉄グッズまで豊富なラインナップです。


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 車内販売とは別に、商務車では駅を発車するたびに客室乗務員さんが巡回し、乗車してきた客にシートサービスの飲み物と茶菓子を配布してくれます。


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 タバコには興味がなく酒もたまに飲む程度の筆者ですが、コーヒーなしの生活は考えられません。高速移動しながらドトールやスタバへ入ったのと同じ満足が味わえることを考えれば、30分程度の乗車でも商務車を試す価値は十分にありそうです。


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 定刻に台北の地下駅に到着。列車はこの先の「南港」が終点です。台北駅が手狭なため南港まで「引き揚げる」という印象です。

 


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 巨大な台北駅のコンコース。一度はここに来ないと台湾の鉄道に乗った気分になれません。


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 台北から瑞芳までは台鉄の自強号(特急)を利用します。指定席用の大型の券売機で指定席特急券を購入します。

 
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 16時04分発 自強172列車 に乗ると、瑞芳には16時43分に到着します。特急列車に40分乗っても76元(250円程度)です。

 

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なお無座(立席券)でよければ、写真のような小型の券売機でも買うことができます。

 

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150cm以上あるいは12歳以上が大人、115cm以上または6歳以上は子供の乗車券が必要です。6歳、12歳というのは日本と共通ですが、成長が早い子は「損」をします。身長にこだわるのは外見で必要な切符がわかるからでしょう。

 台鉄の車内ではコンビニの防犯対策のように115cmと150cmの位置に目印が設置されているのを見かけます。


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 特急列車に乗車する前に、台鉄直営の弁当屋、台鉄弁当本舗で駅弁を購入します。


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 高鉄と隣接する台鉄(在来線)のホームから指定の列車に乗り込みます。


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 台鉄の特急列車に乗って空いていた記憶がありません。

 

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 シートは日本の在来線特急なみですが、ピッチは広く足置きもついています。


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 台鉄弁当本舗で買った駅弁を広げます。シートのテーブルがないのは予想外でしたが、弁当はまだ温かく、肉・卵とご飯の間にはたっぷり野菜が入っていて見た目より「ヘルシー」で味も悪くありません。(80元300円程度)


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 こちらは弁当と一緒に買ったペットボトルのミネラルウォーターです。ラベルを貼る程度でお茶を濁したりしないのは、さすが鉄道会社直営の弁当屋ですね(20元70円程度)

 

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 「床下部分」は踏切で非常事態が発生した場合の対処方法の啓発と、モデルになった車両の紹介です。中国語ですが鉄道ファンなら書いてあることはおよそ理解できると思います。

 

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 瑞芳駅に到着。


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 南北に描かれた本線から写真左に分岐するのが平渓線、右に分岐するのがこれから乗車する深澳線です。


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 内湾線と同じ4両編成のディーゼル車でした。平渓線沿線の観光地から帰る観光客はほぼ全員がこの瑞芳で下車し、直通の深澳線区間がガラ空き状態でした。


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 ロングシートの車内・


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 2駅。約10分で終点「八斗子」に到着。


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 海岸線に隣接する駅で、ホームに降りると潮の香りが漂っています。


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海に突き出す岩場の先端まで行くことができるほか、遊歩道も整備されていました。


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 深澳線は元は貨物専用線でしたが、いったん廃止になった後、旅客線として復活した経緯があります。写真は貨物線時代の八斗子駅付近のもので、瑞芳駅に飾ってあったものです。


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 なお八斗子駅から先の貨物線についても軌道は残されており、レイルバイクで走ることができるようになっています。


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 続々とレイルバイクが到着し観光客が降りてくるところでした。北海道の廃線跡にも同じような乗り物があったと思いますが、一度自分の運転でレールの上を走ってみたいものです。

 つづきはこちらです。

 

 

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桃園空港鉄道・台湾高鉄・内湾線(台湾鉄道旅行2 桃園空港→内湾)


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 関西空港からピーチで台北桃園空港に到着。2017年に開通したMRTの空港駅から、台湾高鉄の桃園駅へ向かいます。

 

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 路線図と時刻表。台北駅から桃園空港・高鉄桃園駅を経由して、終点の環北に至る路線です。直達(急行)と普通があり、台北駅へは、直達を利用します。(普通は途中で直達に追い越されるダイヤになっています。)直達の台北駅までの所要時間は約35分です。一方、高鉄桃園・環北方面まで乗り入れるのは普通のみで、高鉄桃園駅までは約15分です。環北より先への延伸予定がありますが、2019年4月現在未開通です。 

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 台湾版のSUICA、悠遊カードのチャージをここで済ませて置きます。悠遊カードは鉄道では台北・高雄のMRTとローカル線を含む台鉄全線で利用可能で、地域を問わず多くのコンビニでも使えます。


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台北のMRTも飲食禁止です。違反者にはシンガポール以上?の高額の罰金が課されるようです。


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環北行に乗車します。環北行の普通と台北駅行のうち直達は15分毎の運転です。


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直達に比べて普通は沿線住民の日常利用が多いようです。

荷物置場がありますが、高鉄桃園駅方面の電車はよく空いているので誰も利用していません。


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高鉄桃園駅に到着。路線図にあった未開通区間が開通すると台湾の在来線「台鉄」の西部幹線にアクセスできるようになりますが、現在の路線が開通するまでも紆余曲折があったようなので、いつになるのか?という気もします。


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高架のMRT駅と地下の高鉄桃園駅は1本のエスカレーターでむすばれています。


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日本の新幹線同様、直近の列車の空席状況が表示されているので、これを参考に窓口または券売機で切符を購入します。


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券売機での購入は中国語表記のままでもそれほど難しくありません。英語表記にすると駅名が中国語読み→その発音のスペルとなるのでかえって分かりづらくなりそうです。

釣銭はすべて小銭で出てきますので、高額紙幣で買うときは注意が必要です。

画質が悪いですが、購入手順を動画にしましたので、ご参考にどうぞ。(高額紙幣で買っています。)


《台湾高鉄》駅券売機での乗車券購入方法。(桃園→新竹間・自由席)

 


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台鉄「内湾線」ヘのアクセスに便利な新竹までは1駅13分ですが自由席利用で125元、円換算で400円台と格安です。日本の在来線より安いかもしれません。


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台湾高鉄は1時間に4~5本程度の運転で、そのうち桃園駅に停車するのは1時間3本程度です。 


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11時34分発の左営(高雄)行に間に合いましたが自由席は満席で座れませんでした。東海道新幹線の「こだま」に相当する各駅停車タイプの便でも混雑しているのは台湾高鉄の特徴の一つだと思います。


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デッキで立っているのが苦痛に感じる間もなく新竹に到着。


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近代的な高鉄新竹駅ですが、


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駅前は開発計画が頓挫したのか、更地が広がっていました。


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その更地に面して在来線「台鉄」の六家駅があります。台湾高鉄アクセスのために建設された路線なのに、駅名が違うという面白いことになっています。

 

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目的地は写真路線図の右端「内湾」ですが、竹中での接続が悪いので、西部幹線との合流地点にあたる北新竹まで行ってみることにします。


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六家~竹中~新竹のルートは電化されており、4両の電車が30分毎に運転されています。


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15分程で北新竹に到着。


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内湾行接続の列車が来るまで西部幹線を走る自強号などの撮影ができるのではと期待していましたが、通ったのは写真の区間車だけでした。EMU700という形式で、その顔立ちから台湾ではスネ夫電車と呼ばれているようです。


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内湾行接続の六家行で竹中までもどります。


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乗り換えの竹中駅。高鉄アクセス路線の開通でジャンクションになり電化もされましたが元はローカル線の中間駅だったことがよくわかる静かな駅前でした。


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台鉄の駅名標には隣の駅名とともにその駅までの距離が併記されています。


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新竹方向から内湾行のディーゼル車4両編成が入線。車内はロングシートですが、「窓21通22」といった席番表示が残っており、優等列車用からの改造車両のようです。


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台湾のローカル線の車窓は日本のローカル線と通じるものがあります。

内湾線の建設は日本統治時代にはじまりましたが、物質不足などの事情もあり内湾までの全線が開通したのは戦後の1951年とのことです。


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途中駅は日本のローカル線に比べると立派な駅が多かったように思います。


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竹中から20キロを40分かけて走り、終点の内湾駅に到着。


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内湾駅舎。外観は手が加えられていますが、内部は開業当時からの雰囲気が漂っていました。


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終点駅周辺が観光地化され賑わっているのは、平渓線や集集線など他の台鉄のローカル線と同じでした。平日はもう少し静かだとしても、輸送密度的には日本の感覚で言えば路線の維持は充分可能なレベルなのではないでしょうか。まあ台鉄の運賃は物価差を考えても非常に安いので実際の採算がどうなっているのかは分かりませんが。

 

次は内湾線とともに乗り残していた深澳線へ向かいます。

 

 

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