西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

快速きたみ号乗車と岩見沢のマットレスホテル宿泊(青春18道東格安旅行2)

 

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 網走駅前のホテル「サン・アバシリ」をチェックアウトして、網走駅から2日目スタート。

 

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 網走7時54分発の北見行はキハ54系の単行での運転です。途中の西女満別は女満別空港徒歩圏にありますが、西の山口宇部空港に対する宇部線草江駅の場合と同様、JRは空港連絡を前面に出すつもりはないようで、知る人ぞ知る空港連絡駅という感じになっています。

 

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 8時40分、終点の北見に到着。

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 北見市は人口約11万人。旭川・網走間の石北本線の沿線では最大の都市です。駅前はそれにふさわしい都会的な雰囲気でしたが、観光客が短時間で立ち寄るような施設は見当たらず、周辺を歩いたのち駅で次の列車を待ちます。

 

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 次の列車は快速「きたみ」です。北見と旭川を特急なみの停車駅・所要時間でむすぶ列車で、青春18の旅では乗り得列車のひとつに数えられる列車です。

 

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 車両はキハ54系の2両編成。北見から旭川まで185kmを3時間22分で走破します。特急列車は概ね2時間50分台です。車内はリクライニングシートがならび3時間の乗車でも快適ですが、まだ青春18の期間中というのに空いていました。

 

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 13時50分旭川に到着。貴重になったサボが現役で「きたみ」専用のものが使われていました。悪質なマニアに「お持ち帰り」されないような対策はできているのでしょうか。

 

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 14時の特急ライラックに乗り継ぐと15時25分には札幌に到着できます。

 

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 旭川駅の構内に、観光案内所・土産物売り場・フードコート・待合室などの機能を備えた一画があります。居心地はよく1~2時間程度ならここで過ごせそうです。

 

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 市街地とは反対側へ出てみました。訪問日は9月1日でしたが、すでに紅葉がはじまっているように見えます。

 

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 すぐ近くを線路に平行する形で川が流れており開発が難しかったのでしょうか。一帯は自然を生かした公園として整備されていました。大都市の駅の隣接とは思えない居心地のよい空間であることが、自分で撮った写真からも伝わってきます。


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 公園から高架の旭川駅舎を眺める。


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 駅にもどり、16時12分発の普通列車岩見沢行きに乗り継ぎます。赤い国鉄型電車711系は引退してしまいましたが、後継がこの車両なら悪くはないでしょう。


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 札幌と新千歳を結ぶ快速列車の運用に入る車両はロングシート化が進んでいますが、こちらはデッキ付きの転換クロスシートのままで、この列車もまた特急なみの快適な列車です。旭川から札幌方面の普通列車は運転本数こそ少ないですが、乗ってしまえば独間を2時間30分程度で移動でき、「きたみ」とならぶ乗りドク区間だと思います。

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 17時54分終点の岩見沢に到着。札幌から約40kmで通勤圏の末端といった位置づけのようです。


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 10年ほど前に火災で駅舎が焼失したのち、建て替えられた新しい駅舎です。

 

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 駅から徒歩5分で、今日の宿、ホテル岩見沢4条に到着。

 

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 客室内にベッドはなくマットレスだけとい個性派ですが、他は一般的なビジネスホテルと同じレベルのサービスで、変わった宿に泊まるという気負いは無用かと思います。

 

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 客室から眺める岩見沢市街。札幌市内一般的なビジネスホテルが軒並み1万円程度で5000円で泊まることができるのはカプセルホテルくらいという日でも、郊外の街まで検索すると、便利な場所に安く泊まることができます。

*この記事は2018年夏の旅行後にフォートラベルに旅行記として投稿していたものをリライトしたものです。

 

つづきはこちらです。 

 

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新規就航ピーチ釧路線MM125便と釧路湿原ノロッコ号(青春18道東格安旅行1)

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 2018年8月から新規就航したpeachの関西釧路線で道東へ飛び、釧路湿原などに立ち寄りながら、JRの普通列車で網走、旭川、札幌と巡る旅行を計画しました。道内のJRは手持ちの青春18切符の残り3日分を使う格安旅行です。

*この旅行記は2018年8月末に旅行後、フォートラベルに旅行記として投稿していたものをリライトしたものです。

 

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 2018年8月から新規就航のピーチの関西釧路線で出発。

 

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 追加料金を払って窓側を指定していましたが、ほとんどが雲の上でした。下降がはじまり、ようやく地上の風景が見えてきました。

 


Peach MM125便 釧路空港着陸

 

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 2時間程で釧路空港に到着。札幌からの道内便があるためか、3月に利用した旭川空港より活気があるように感じられました。

 

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 気温21度。朝の関空より10度程低い気温です。

 

 

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 到着ロビーにあった喫茶店で軽い昼食ののち、バスで釧路駅へ向かいます。便によっては写真のような路線バスタイプの車両が使われるようです。釧路駅までは45分、940円でした。本州にくらべれば土地利用に余裕がありそうな北海道ですが、もう少し市街地の近くに空港を建設することはできなかったのでしょうか。

 

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 釧路駅前で下車。乗車予定のJR釧網線を走る釧路湿原ノロッコ号の発車時刻まで時間があるため、釧路市街地の名所の一つとされる幣舞橋へ徒歩で向かいます。約1km15分ほどかかります。

 

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 幣舞橋は欄干に四季をイメージした裸婦像が設置されていることで知られていますが、銅像の美術的な価値云々以前に、幣舞橋は釧路駅前から伸びる広い幹線道路の近代的な道路橋であり、市民生活の一部になりきっているというか、観光地という感じはあまりしませんでした。

 

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 欄干の銅像「夏」をイメージしたものです。

 

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 釧路駅にもどり釧路湿原ノロッコ号に乗車。

 

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 客車4両のうち1番前の車両は自由席で、普通乗車券や青春18のみで乗車できます。後ろ3両はトロッコ車両で別途座席指定券が必要です。

 

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 自由席車両の車内。トロッコ車両もいいですが、鉄道趣味的には、ほぼ原型をとどめる50系客車も悪くありません。なお車窓から湿原がよく見えるのは進行方向左側です。写真のように自由席の座席も左側から埋まります。トロッコ車両の座席指定券を買う場合も注意が必要です。


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 終点の塘路駅まで乗車する方が多いようですが、手前の釧路湿原駅で下車しました。


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 駅から階段と坂道を登ること10分。

 


釧路湿原駅徒歩10分。細岡展望台からの絶景。

 

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 細岡展望台は広大な釧路湿原の8割を見渡せるという素晴らしい展望台です。終点の塘路駅まで行っても、徒歩圏にこんな絶景スポットはないと思います。

 

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 後続の普通列車で網走へ向かいます。釧路湿原ノロッコ号は夏季を中心に毎年運転されていますが、列車が走る釧網線自体について、JR北海道が単独での維持が困難な路線の一つに挙げていることから、近い将来、一般車両の普通列車も含め、湿原に列車でアクセスできなくなる可能性もあります。

 

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 2時間半ほどで終点の網走駅に到着しました。

 

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 駅にあった写真パネルです。全国の観光地にある顔出し写真パネルで、わが子の写真を撮る親の姿をよく見かけますが、ここでもそういう光景が見られるのでしょうか。


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 ホテルは予約サイトで駅周辺を探し、最も「リーズナブル」だったサン・アバシリにしました。駅周辺は「すき家」「ステーキ店」など飲食店は多数ありますが、コンビニやスーパーはかなり離れているので、列車で網走入りされる方は要注意です。

 旅行記のつづきはこちらです。

 

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山陰・出雲への観光列車「あめつち」乗車記

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JR西日本の山陰本線 鳥取~出雲市間で運転されている、観光列車「あめつち」に乗車してきました。乗車したのは下り列車の島根県区間、安来から出雲市までです。停車駅や車内での様々な演出があり、観光列車らしい楽しい雰囲気につつまれた列車でした。

 

f:id:nishiuraexp:20190108194943j:plain山陰本線安来駅。東京からの「サンライズ出雲」や岡山からの特急「やくも」も停車する主要駅です。駅舎内には土産物売り場があるほか、駅前からは足立美術館への無料シャトルバスが出ていました。出雲市方面の「あめつち」号の安来駅発車は11時16分です。「あめつち」は朝に鳥取を出て出雲市を往復するダイヤで、下り便は、鳥取発9時00分、米子発11時06分で、終点の出雲市に12時47分に到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20190108194659j:plain「あめつち」が入線。列車種別は「快速」で、全席がグリーン車指定席という扱いです。乗車には普通乗車券と乗車距離に応じた普通列車用グリーン券が必要です。乗車した安来⇒出雲市の場合、グリーン券は980円でした。


f:id:nishiuraexp:20190108195257j:plain車内は2人または4人でテーブルを囲む座席と、写真のような一人掛けのカウンター席で構成されています。

f:id:nishiuraexp:20190108200516j:plain車内の様子。グリーン席ということもあってか、シートは掛け心地のよいものでした。4人席とカウンター席があるのが、日本海や宍道湖が見える海側。2人席のほうは山側で大山などが見えます。

 

f:id:nishiuraexp:20190108195512j:plain着席すると、まもなく事前予約の弁当が配られました。JRの駅などで「あめつち」の指定券を購入したのち、JR西日本の「あめつち」のサイトから日本旅行の予約サイトに移行。希望の食事や菓子類を予約し、乗車区間と予約した指定席の席番を入力しておくシステムでした。

 

f:id:nishiuraexp:20190108195838j:plain地元料理店が監修、駅弁で有名なアベ鳥取堂が製造する弁当で、お茶とセットで2500円です。安くはありませんが、ボリュームもあり流れる車窓を眺めながらの食事は値段の価値があったと思います。弁当のほか菓子のセットなどもあり、出雲市発の上り便では、それぞれ別メニューになります。なお「あめつち」は類似の多くの観光列車と異なり、食事なしでも乗車することができます。

 

f:id:nishiuraexp:20190108210416j:plain車内には小さな売店があり、沿線の特産品や乗車記念品が販売されていました。

 

f:id:nishiuraexp:20190108200842j:plain臨時列車のため行き違い停車が多く、適度に所要時間を稼いでくれます。安来⇒出雲市間は、鳥取からの全運転区間の3分の1程度の距離ですが、1時間30分を要し、むしろこのくらいの距離の乗車がちょうどよいかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20190108201120j:plain12時47分に出雲市に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20190108201405j:plain出雲市駅にはいたることろに、「あめつち」を盛り上げるポスター、広告が掲示されていました。なお本乗車記の「あめつち」乗車日は2018年8月26日です。またこの記事は、乗車後に4トラベルに旅行記として投稿していたものをリライトしたものです。

あめつち号のダイヤは2019年1月現在、ここに記載した範囲では変更はありません。運転日はJR西日本のサイトによれば、土・日・祝日と、3月からは月曜日も運転となるようです。写真で紹介した車内弁当は、値段は2500円で変わりませんが、器のデザインやメニューが一部変更になっています。詳しくはHPでご確認ください。

 

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神戸電鉄に「特急」が走っていた。地下鉄の快速も。1993年の時刻表より。


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 神戸電鉄は神戸市の新開地を運転上のターミナルとし、郊外の三田市、三木市、小野市を結ぶ、兵庫県の私鉄です。

 神戸電鉄は諸般の事情から、各駅停車主体のダイヤになっていますが、朝夕の時間帯には優等列車も運転されます。現在運転されている優等列車の種別は、特快速、快速、急行、準急ですが、過去には特急列車が運転されていたことを知る人も少なくなってきているのではないでしょうか。

 神戸電鉄の特急は、北神急行電鉄が開業した1988年のダイヤ改正で運転を開始しました、新開地~三田間での運転で、所要時間47分、朝ラッシュ後と夕ラッシュ前に1日3往復のみ運転されていました。その後、一時4往復に増発されましたが、単線の三田線での運転に無理があったことなどから、1998年3月に廃止されました。

 その詳細のダイヤを記載した1993年の時刻表を自宅で発見したので見てみたいとおもいます。 

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 神戸電鉄平日上りのページです。主要駅のみ記載のため通過マークがありませんが、ピンクでマークした列車が特急です。この時刻表に記載されている主要駅が特急停車駅と同一で、三田を出ると、横山、道場南口、岡場、有馬口、谷上、山の街、北鈴蘭台、鈴蘭台、湊川の順に停車していました。五社駅を除く三田線の駅を通過する列車は、この特急の廃止以降設定されていません。

 1993年当時は4往復運転の時期だったようで、三田発は写真に見える8時46分、9時47分、10時47分と16時47分でした。当時は平日、土曜、休日の3種のダイヤがありましたが、いずれもほぼ同じダイヤで運転されていました。

 三田発時刻をよく見ると、8時26分の普通のあとに特急があり、次の普通は9時00分となっています。特急通過駅では、まだ利用の多い時間帯に30分以上の空白を生じていたいたことになります。単線で増発もできなかったことから廃止の主たる理由になってしまいました。

 

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 なお1993年は神戸市営地下鉄で快速が運転されていた時期でもあります。神戸市営地下鉄のページは全駅掲載の代わりに日中の列車が省略されていて残念ですが、西神中央~新神戸間での運転で、途中停車駅は、名谷、新長田、三宮で、西神中央発が10時09分から16時09分まで30分間隔。新神戸発が10時45分から16時45分の30分間隔だったことがわかります。神戸市営地下鉄の快速については2018年9月に復活の新聞報道があり話題になりました、この報道に対する私見を記事にしましたので、あわせてご覧ください。

 

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鉄道旅行ランキング 

 

 

 

 

工事が目立つ世界遺産「富岡製糸場」とANA287便羽田→徳島搭乗記(マイレージプラス三角フライト4)

 

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 羽田空港から4時間かかって到着した、世界遺産「富岡製糸場」最寄りの上信電鉄 「上州富岡」駅。

 

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 駅から道案内に従って歩くこと10分少々で富岡製糸場に到着。見学料は1000円です。

 

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 入口を入ると、繭の倉庫として使われていた建物があります。1階は富岡製糸場の歴史などを紹介するパネル展示やビデオ上映などがあり、小さな土産物屋も入っていました。

 

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 ここでの労働は、今風にいう「ブラック労働」の典型だったと昔習った記憶があります。年平均1日7時間45分の意味するところは、年間労働時間約2800時間です。

 

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 2階は倉庫の雰囲気を留めていました。

 

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 隣接する繰糸工場も内部を見学できます。そのほか指導にあたった西洋人の宿舎なども公開されていました。

 

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 このように書くと「見どころいっぱい」という感じがするかもしれませんが、全体に復元工事、修復工事の箇所が目立ち、世界遺産の一つとして観光客を迎え入れる態勢が整っていない印象を受けました。ネットでは1000円の見学料に対する批判が目立っていますが、「高すぎる」という人の気持ちもわかるような気がします。12月に訪問した鹿児島の世界遺産「磯庭園」は御殿見学も含めると1300円でしたが、そのような批判はあまりないようでした。

 羽田での「9時間乗り継ぎ」を利用した訪問で、往路に4時間を要したため、内部の見学は40分程度でしたが、1時間くらいが見学時間としては適切で、2時間もあればもて余してしまいそうです。

 

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 レンガ造りの建物の復元工事の様子を見せる試みもありましたが撮影は禁止でした。

 

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 再び上信電鉄、JR高崎線と乗り継いで羽田空港へもどります。今回のように羽田空港から北関東を日帰りで往復するような旅程では、休日おでかけパスの効果は絶大です。

 羽田空港から上州富岡の往復に要した費用は、おでかけパス2670円、はみ出し区間運賃(神保原~高崎往復)480円、上信電鉄(高崎~上州富岡往復)500円で普通運賃の合計は3650円で済んだ計算です。往復のグリーン券を含めても5000円少々で、もしすべて普通乗車券を購入していたら、普通車利用でもそれ以上の出費になったと思います。

 

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 モノレールはよく空いていました。ターミナル品川に直通する京急に対して劣勢になっているのでしょうか。

 

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 マイレージプラス特典航空券での三角フライト旅行、3フライト目は羽田⇒徳島です。三桁の搭乗口番号を見て想像がつきましたが、バスでの搭乗です。

 

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 LCCなら「こんなもの」と納得しますが、レガシィでは、どうしても「面倒くさい」という思いになります。優先搭乗についても、別にバスを仕立ててもらえるならともかく、先にバスに乗せてもらったところで、先に機内へ入れるわけでもなく、直前に駆け込んでドア付近に立った人に権利を譲る格好になってしまいます。

 

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 しかも今回は、機体横づけではなく「沖合にできた小島」のプラットホームに到着。

 

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 建物内の階段・エスカレーターを登り、めでたくボーディングブリッジからの搭乗となりました。五輪なども視野に入れた治安対策か、それともバリアフリー対策なのか。合理的な理由はあるのでしょうが、大多数の乗客にとっては何の有難みもありません。もっと大きな島を建設して、地下を走る無人電車で連絡するなど、別の方法はないのでしょうか。

 

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 昨夜の名古屋⇒長崎と同じB737-800です。横3列独占でした。

 

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 機内WIFIのマップモードにはいろいろな機能が備わっています。

 

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 コックピットモードにしてみました。350ノット、23041フィート。まだ上昇中だったのかもしれませんが、同じANAの国内線でも、東へ向かった、朝の長崎⇒羽田線とは高度も速度もまったく違うことがわかります。

 

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 最後のドリンクサービス。

 

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 20時45分、羽田の離陸待ちの影響で10分ほど遅れて徳島空港に到着しました。

 セントレアを出発してから26時間30分。3フライトで5000マイル。アップグレードを除けば、手数料など追加の支払いはなく、マイレージプラスの特典旅行を存分に楽しめたと思います。(マイレージプラスについては別記事を下に添付しておきます。)

 到着した徳島空港は徳島県の徳島市と鳴門市の中間付近にあり、徳島市街へは飛行機の到着にあわせて、リムジンバスが運転されています。所要時間は25分ほどです。

 またそれとは別に徳島と鳴門を結ぶ路線バスが1時間に1本、ターミナル前に乗り入れており、鳴門方面への唯一の交通機関となっているほか、鳴門市にある主要観光施設で、世界の名画の陶板複製を展示することで有名な「大塚国際美術館」へ、乗り換えなし約30分・470円で行くことができます。2019年1月現在のダイヤ(土休日)は8時36分発が初便で9~16時の毎時41分と10時11分となっています。運行は徳島バスです。

 

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ANA662便(長崎→羽田)で 長崎から群馬の世界遺産へ(マイレージプラス三角フライト3)

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 セントレアからANAプレミアムクラス利用で長崎空港に到着。空港近くの大村セントラルホテルに宿泊していました。部屋はシンプルでしたが、朝食はバイキングコーナーに多彩な小皿が並び、期待以上の内容でした。


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 マイレージプラス三角フライト旅行、2フライト目は長崎8時35分発の羽田行です。7時過ぎにチェックアウトして空港へのバス乗り場へ向かいます。写真では明るくみえますが、まだ夜明け直後といった雰囲気でした。


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 1時間前に長崎空港に到着。チェックインカウンターの待ち時間は10分程度だったので、カードラウンジ「アザレア」を覗いてみることに。


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 ソフトドリンクのみで、最近訪問した同じ九州の熊本空港や鹿児島空港のカードラウンジに比べると地味な印象です。


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 一部の席からは海を望むことができます。


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 8時を過ぎて搭乗口へ。航空券の券面記載のグループ毎に搭乗するスタイルになり、利用回数の少ない人や外国人にもわかりやすくなったと思います。


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 機材には詳しくありませんが、3列 4列 3列で横10席の大型機材です。


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 機体の幅が狭まる最後部の窓側は2人掛けになっており、おすすめです。ちなみにマイレージプラスの特典航空券は座席指定はできませんが、あてがわれた席が気に入らない場合は、ANAの国際線デスクに電話すると変更してもらえます。電話が繋がりにくいことはありますが、「気持ちよく」変更してもらえるので、いつも遠慮なく電話させていただいています。


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 西日本は曇り空のようでした。羽田までの所要時間は1時間35分で、昨夜の名古屋長崎と同じです。ANAアプリの速度表示は一時、ほぼ音速の1200km/hに達していました。


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 羽田には定刻より早い10時05分頃に到着。3フライト目の徳島行は19時15分で、この間何をするか思案しましたが、気になっていた群馬県の世界遺産「富岡製糸場」を訪問することにしました。東京から高崎まで在来線でも2時間ですから行けないことはないでしょう。


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 モノレールがフリー区間に含まれる休日おでかけパスを使います。モノレールの券売機では買えませんので、案内所で購入します。


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 10時22分発の空港快速に間にあいました。モノレールは一般の鉄道より勾配や曲線を高速で通過できるようで、一番前の座席からの眺めは迫力があります。


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 浜松町で京浜東北線の快速に乗り継いで


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 東京発10時59分の籠原行のグリーン車でようやく一息つけました。東京から高崎までのグリーン料金は780円(ホリデー事前)ですが、高いと思ったことはありません。関西でも新快速にAシートが導入されますが積極的に利用したいと思っています。


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 籠原行のためか、大宮以北はよくすいていました。終点ひとつ手前の熊谷で、当駅なら後続の高崎行に同じホームで乗り継ぐことができます。と親切な放送があったので熊谷で下車することにしました。


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 首都圏の普通列車のグリーン券(情報)は同じ方向の列車なら乗り継いでもよいことは知っていましたが、その場合、座席上部のセンサーへのタッチはどうするのかまでは分からず、熊谷で下車する際にタッチして降りたのですが、これは間違いだったようで、後続の高崎行でセンサーにタッチしても、表示は赤のまま。アテンダントさんに事情を話し、Suicaの情報を確認してもらって事なきを得たのですが、乗り継ぎ時にタッチが要らないとなると、例えば東京から高崎のグリーン券(情報)で熊谷まで行き下車したのち、普通車利用で大宮まで戻り、再び大宮から高崎までグリーン車で向かうような場合、大宮熊谷間の重複利用を見破る手段があるのか気になるところです。


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 高崎から13時28分発の上信電鉄で富岡製糸場の最寄り駅「上州富岡」へ向かいます。

 なお羽田で購入した休日おでかけパスのフリー区間は高崎の手前、神保原までですので有人窓口で乗り越し精算(240円)が必要です。


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 元日と2日は、500円で全線1日乗り放題になる切符が発売されていました。


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 高崎から40分でようやく上州富岡駅に到着。羽田到着からだとほぼ4時間、意外と時間がかかるものです。

 つづきの富岡製糸場見学から、徳島へのラストフライトの記事はこちらです。

 

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セントレアの呉越同舟ラウンジとANA373便(中部→長崎)プレミアムクラス搭乗記(マイレージプラス三角フライト2)




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 利用予定のANA長崎行の出発まで3時間ありますが、フライトオブドリームズから空港にもどってきました。


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 マイレージプラスのマイル5000マイルで予約できるANAの特典航空券は、当然エコノミーで、国際線扱いになるため、ANAマイレージ会員であっても、48時間前からのWEB でのプレミアムクラスへのアップグレードもできません。ただ空席があれば当日カウンターでのアップグレードは可能です。今回の長崎行は1席だけ空席があり、アップグレードに成功しました。WEBより1000円高い6000円ですが、例えば明日利用予定の長崎東京線は11000円。名古屋長崎より距離の短い伊丹福岡線は8000円ですから、名古屋から九州方面は元々の設定が「お値打ち」なのではないでしょうか。


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 保安検査を抜けてラウンジへ。セントレアの航空ラウンジは、JALとANAが同居する呉越同舟ラウンジです。


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 経費とかスペースの都合でしょうが、JALとANAを同居させたラウンジに、あまり期待はしていませんでしたが、入ってみると広々として雰囲気も良いうえ、空いていて悪くないラウンジでした。セントレアはカードラウンジのサービスレベルも高いのですが、以前利用したときは、かなりの混雑で狭苦しい印象を受けたものです。


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 以前、羽田からANAのプレミアムクラスを利用したときは、ANAラウンジのおつまみは柿ピーだけで、機内食も味は良かったと思いますがデザートはなし。少しくらい甘いものがあっても・・とおもったのですが、ここは柿ピーと一緒にチョコレートの小袋もありました。


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搭乗開始時刻が近づいたので搭乗口へ向かいます。


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指定の座席は1C、最前列の通路側です。駐機位置の関係で写せませんでしたが、機材はボーイング737-800です。

 

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 定刻の18時10分に出発。ベルトサインが消えるとすぐに機内食タイム。


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 去年夏の羽田富山線につづく「二度目の」プレミアムクラスですが、やはりJALの国内線ファーストで供されたものより、自分の口には合うように思います。


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 初利用の羽田富山線は、プレミアムクラスへの興味半分、飛行時間40分のフライトで機内食が出ることへの興味半分で、実際かなり慌ただしかったのですが、今回は食後のコーヒーまでゆっくり味わうことができました。コーヒーをテーブルにおいてもらった時に、CAさんから「水もお持ちしましょうか」と言われ、意味がよくわからなかったのですが、テーブルの脇に食前に飲んだ薬の残りを置いていたのがCA さんの目にとまったんでしょうね。50万や100万の国際線ファーストクラスならともかく、わずか数千円の上乗せで、同じレベルのサービスを受けられる航空会社はそう多くないと思います。


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 コーヒーを飲み終えた時点で、山口県上空あたりを飛行中でした。間もなく着陸態勢に入り、着席時に預けたコートは降機時ではなく、このタイミングで手元に返されました。


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 名古屋出発から1時間半で長崎空港のターミナルに到着。プレミアムクラスを奮発して良かったと思えるフライトでした。


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 ホテルがある大村市内へのバスの時間まで、ターミナル内を散歩。店舗の数などは先月利用した熊本空港と同じくらいでしょうか。「ある晴れた日に」だったか、長崎を連想させるBGMが程よい音量で流され、ついさっきまで、東京や名古屋にいた人に「ここは長崎ですよ」と主張しているようでした。日本の都市で、ご当地クラシックがあるところは長崎くらいかもしれません。


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 最寄りの大村市内へは諫早方面のバスを利用します。夜だと気づきにくいですが、長崎空港はセントレアや関空同様の海上空港で、バスは連絡橋をわたり10分程度で、大村のバスターミナルに到着しました。

 

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 大村バスターミナルは、JR大村駅から徒歩2分程の便利な場所にありますが、平成も間もなく終わるというのに、不気味なくらい昭和の雰囲気が漂っていました。


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 バスターミナルから徒歩3分で、大村セントラルホテルに到着。


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 朝食付きで5100円。コスパはまずまずといったところでしょうか。泊まるだけなら十分な部屋でした。

 つづき マイレージプラス三角フライト 3長崎のホテルから群馬の世界遺産へ向かうは、こちらです。

 


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